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なぜマツダは「エンジン」を止めないのか 新技術と共に見据える20年後のクルマづくり

8/12(土) 14:10配信

乗りものニュース

マツダ「サスティナブル“Zoom-Zoom”宣言」を刷新

 2017年8月8日(火)、マツダは技術開発の長期ビジョン「サスティナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を発表しました。これは、ちょうど10年前に発表した「サスティナブル“Zoom-Zoom”宣言」を刷新したもの。「サスティナブル=持続可能/優れた環境・安全性能」と「Zoom-Zoom=走る歓び」の両立というコンセプトを、これからも守り続けるというものです。

【図】マツダ2035年予想、大半を占めると見るエンジン車の内訳

 内容的には「地球」「社会」「人」という3つの領域での課題解決に挑戦しようとあります。「地球」領域では、CO2削減の挑戦、「社会」領域では事故のない社会を作る挑戦、「人」領域では「走る歓び」にて人々の心の充足を提供するという挑戦です。

 ここで注目は、「地球」領域の挑戦です。マツダは2035年になっても、純粋な電気自動車と燃料電池車、すなわちモーターだけで駆動するクルマの普及は限定的で、ハイブリッド車などを含む大多数のクルマには「エンジン」が搭載されていると予測しました。そのため、「マツダは、まだまだエンジンの開発の手を緩めない!」と言うのです。

淘汰されゆくエンジン マツダの本気を示す新技術とは?

 今年になって、世界のあちこちで「エンジン車の販売は将来的に禁止にする」というようなニュースが聞こえるなかで、あえてマツダは「エンジン車」を続けると宣言。あわせて次世代ガソリン・エンジン「スカイアクティブ-X」を発表し、「エンジンを続ける」ことの本気度を示したのです。

 ちなみに次世代ガソリン・エンジン「スカイアクティブ-X」とは、「予混合圧縮着火(HCCI)」という技術を実用化したものです。かんたんに言えば、「ものすごく薄い混合気(燃料と空気が混じった気体)=ものすごく少ない燃料」でもエンジンを回すことが可能なだけでなく、排気ガスもきれいで、パワーも出るという夢のようなエンジンです。ただし、夢と言われるだけあって、その実用化は非常に困難なものだと考えられていました。

 ところが、それをマツダは実用化してしまったというのです。この新しい「スカイアクティブ-X」は、マツダの従来型エンジンよりも、燃費は20~30%、トルクは10~30%も良くなっているというから驚くばかりです。

 ただし、マツダはEVをやらないというわけではありません。先ごろ発表されたトヨタとの提携内容にその共同開発が含まれていたように、EVの展開も明言しました。

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