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シルクロードを通ってきた新羅遺物が故郷に出張

8/12(土) 22:50配信

ハンギョレ新聞

国立慶州博物館所蔵の西域系遺物、初めてイランへ 11~12月、テヘラン国立博物館で特別展 現地で大きな関心 慶州鷄林路宝剣と西域人物像、双鳥紋瓦など出品

 1500余年ぶりの帰還?中央アジアからシルクロードを通じて伝来した新羅西域系遺物が、史上初めて故郷に出向く。

 国立慶州博物館は11月5日から12月15日までイランのテヘラン国立博物館で「新羅とペルシャ:共同の記憶」というタイトルでシルクロード西域系所蔵遺物の現地特別展を開くことにしたと最近明らかにした。二つの博物館の共同主催で計120点余りの新羅遺物を3部に分けて出品するこの展示は、新羅の古墳・生活文化を見せる出土品と共にペルシャなどから伝来したもの、あるいは直接影響を受けて製作された古新羅、統一新羅のシルクロード関連遺物を多数披露する予定だ。

 韓中日など東アジア地域の博物館に所蔵されたシルクロード関連遺物を、かつて西域と呼ばれたイラン(旧ペルシャ)で展示するのは今回が初めてだ。新羅の慶州は日本と共に古代シルクロードの終着地であり、イランはシルクロード交流の本山と言われる所だ。このような歴史的脈絡での今回の展示は象徴的な意味が大きく、現地に新羅の古代文化を知らせる重要な起点になると期待される。

 西域系遺物は30点余りが展示される。最も注目される遺物は、1973年慶州鷄林路(ケリムノ)古墳で出土した装飾宝剣だ。金製の刃物の取っ手に赤いメノウをあしらって太極模様などで飾られたこの遺物は、当時のペルシャの装飾デザイン要素が明確にあらわれ、韓国の代表的な西域系遺物と評価される。イラン博物館関係者も必ず展示したい遺物として最初にこの宝剣を名指しした程に関心が大きいという。ポロ競技用スティックと推定される道具を持っている西域人が彫られた「慶州九政洞方形墓角柱のレリーフ像」と「慶州龍江洞(ヨンガンドン)の墓から出土した西域人埴輪像」も注目を集めると見られる。二羽の向かい合う鳥を刻んだ双鳥紋瓦、点模様が連続する連珠紋瓦などササン朝ペルシャの影響を受けた新羅の西域系瓦も多数出品される。この他に古墳遺物としては天馬塚(チョンマチョン)出土の腰ベルト装飾と冠装飾が、生活遺物としては宝相華紋が彫られた路面煉瓦と雌雄瓦が展示される。

 「新羅とペルシャ」展は昨年5月、朴槿恵(パク・クネ)当時大統領が資源外交のためにイランを訪問した時に両国間の文化交流事業を約束したことが端緒になった。その後、西域系遺物が多い慶州博物館がイラン国立博物館と交流展示を開くことで事業の骨格を決め、予算6億ウォン余りを投じて特別展を準備してきた。慶州博物館のキム・ユシク学芸室長は「ペルシャの昔の叙事詩『シャー・ナーメ』に新羅に亡命した王子が新羅の王女と結婚するという内容が出てくるほど、イランでは昔から新羅に対する関心が格別だった」として「大衆文化の韓流を越えて、イランとの歴史文化交流を本格化する契機になるだろう」と話した。

 一方、イラン側は答礼展の形式で再来年に4~7世紀中国と新羅の文化芸術に大きな影響を及ぼした古代パルティア、ササン王朝などの名品展を韓国で推進すると発表した。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8/12(土) 22:50
ハンギョレ新聞