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オスプレイ三沢飛来「訴え無視」「不安」/市民ら米軍対応に憤り

8/12(土) 11:05配信

Web東奥

 11日、濃い霧に紛れるように米軍普天間飛行場(沖縄県)の新型輸送機MV22オスプレイ4機が米軍三沢基地に飛来した。今月5日、乗員3人が死亡したオーストラリア沖での墜落事故からわずか6日。青森県三沢市や周辺地域で不安が広がる中、飛行自粛要請に配慮しない米軍の対応に、自治体関係者や住民は戸惑い、憤りをあらわにした。

 三沢市基地安全対策連絡調整会議(議長・米田光一郎副市長)は7日付で東北防衛局長に対し、事故原因が究明され安全が確認されるまで市での飛行を自粛するよう米側に要請を-と求めていた。種市一正市長は11日、取材に「予想よりも早く飛行が再開されたという印象だ。国の責任でしっかり安全を確保してほしいという気持ちには変わりない」と語った。

 市民からは安全面を懸念する声が上がっている。女性(73)は「私たちの訴えが無視されたようで、本当に悲しい。事故の原因も十分に分からないまま、すぐに飛行するのは不安」とショックを隠せない。会社役員男性(41)は「市民は他地域よりも国防に理解を示しているが、危険性が問題になっている機体が生活空間の上を飛ぶのは心配」と話した。

 三沢基地周辺の住民らでつくる基地周辺町内連合会の黒田進二会長(81)は「過去に事故を起こしているのだから、軍事機密に属さない情報は公表して当然。住民の不安を減らすため、飛行ルートなどの情報を知らせてほしい」と米側を批判した。

 オスプレイは、北海道内での日米共同訓練のほか、同市と六ケ所村にまたがる三沢対地射爆撃場での訓練参加が計画されている。同村の戸田衛村長は「事故の原因が明らかになるまで飛行をやめてほしい」と強調。さらに「訓練について、まだ正式な通知はない。内容や時期など地元にきちんと情報公開を」と語気を強めた。

 三村申吾知事は「重ねての要請にもかかわらずオスプレイが飛来したことは誠に遺憾」とし、東北防衛局長に文書で4度目となる要請を行った。安全対策の徹底と、安全に最大限配慮した飛行を米側に求めるよう要請している。

東奥日報社

最終更新:8/12(土) 11:12
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