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参加者「絶対諦めない」 沖縄県民大会、炎天下で示した「不屈」

8/13(日) 6:30配信

琉球新報

 「沖縄は今も本土の『捨て石』だ。これ以上我慢できない」「一人一人の力は微力でも、県民みんなの力で必ず勝つ」。うだるような暑さの中、沖縄県那覇市の奥武山公園陸上競技場で12日に開かれた県民大会。民意を無視し、名護市辺野古で新基地建設を強行する日本政府。事故の不安を無視し、沖縄の空をわが物顔で飛び回る米軍。巨大な権力に押しつぶされそうになりながらも、会場を埋めた参加者は固く誓った。「私たちは絶対、諦めない」-。

 「基地は県外」「ノー辺野古」。そんな横断幕や旗を手に、会場の奥武山公園陸上競技場に続々と人が集まってきた。辺野古の海をイメージした青い服を着ている。正午過ぎ、気温は33度を上回った。

 会場に着いた幸喜ひなさん(14)=今帰仁村=は「すごい」と思った。母親に誘われ、以前も県民大会に参加している。「最初は面倒だと感じたけど、今は全く思わない。思いを伝えようと、高齢の人もたくさん来ている」

 午後2時、大会が始まった。糸満市の仲松庸全さんは車椅子に座って、じっと壇上を見つめる。あと2カ月で90歳になる。沖縄戦で多くの級友を失った。数年前に脊柱管狭窄(きょうさく)症を患った。

 それでも「闘いの現場」に駆け付けた。Tシャツには「不屈」の2文字。「核も基地もない平和な沖縄のために、最後まで生き抜きたい」

 8月の太陽は容赦なく照り付け、汗が噴き出す。島袋朝子さん(60)は「戦後72年、沖縄はずっと虐げられている。どうしたら本土や政府に声が届くのか。でも家でじっとしていたら、何も変わらない。声を上げないと」と恩納村から足を運んだ。

 開会から1時間がたち、翁長雄志知事がマイクの前に立った。「日本の独立は神話」「県民の誇りと尊厳をかけた闘い」。そんな言葉が飛び出すたび、「そうだ」の声が上がった。

 「子孫(くぁうまが)のために、うやふぁーふじぬ思(うむ)い、肝(ちむ)に染(す)みてぃ、命(ぬち)かじりちばらなやーさい」(子や孫のため祖先の思いを胸に刻み、命の限り頑張りましょう)

 知事がうちなーぐちで締めくくると、会場を埋めた人々は「おー」「頑張ろう」と応えた。あちこちで指笛が鳴り、拍手と熱気が会場を包んだ。会場を埋め尽くした参加者は新基地建設阻止に向けた決意を新たにしていた。

琉球新報社

最終更新:8/13(日) 6:30
琉球新報

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