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知事選立候補者の横顔

8/13(日) 16:00配信

茨城新聞クロスアイ

■橋本昌(はしもとまさる)氏 71 知事 無現
■実績強調し継続に意欲

「一部の人の言いなり政治にはノーと言いたい」。推薦候補を擁立した自民党県連を意識し、キャッチフレーズに「県民党」を掲げた。

この4年、県南西を中心に企業進出が加速し、東日本大震災からの復興も進んだ。稀勢の里関の横綱昇進やJ1鹿島の優勝などスポーツ分野での活躍も目覚ましい。「躍動する茨城」の次のステップを担う考えを強調する。

県立カシマスタジアム(鹿嶋市)への東京五輪サッカー競技の会場誘致では、「この機会を逃すと五輪は茨城に来ない」との危機感で五輪組織委会長の森喜朗元首相に直談判した。トップセールスが奏功したと自負する。公約の第1は五輪などの成功。高速道や鉄道などインフラ整備が順調に進む中、教育や福祉などソフト政策にも気を配る。

東海村出身。自治省官僚から、ゼネコン汚職による前知事辞職に伴う24年前の出直し選に立候補して初当選。実績を示しながら「県政を担うのに誰がふさわしいか判断を」と求める。

支持者からは「宣伝下手」「シャイ」との評も。座右の銘「愚直」の通り、地道に行政を進める手腕に定評がある。持論の「行政官7割、政治家3割」に対する評価は賛否あるが、節目では幅広い人脈を生かした政治家の顔をのぞかせる。

ワイン通で、最近はビール党。地酒大県茨城の日本酒も愛する。妻が作る温野菜で健康を維持。尊敬する人物は西郷隆盛。水戸市大町の知事公館に妻、次女と3人暮らし。



■大井川和彦(おおいがわかずひこ)氏 53 元会社役員 無新 
■「変化」と「挑戦」掲げる

選挙戦で掲げる合い言葉はチェンジとチャレンジ。「今は人口減少が進む時代の変わり目。いかに輝ける県、躍動する県にするか。挑戦的な仕事にやりがいを感じた」と立候補を決意した理由を語り、県政の新陳代謝を強く訴える。

経済産業省の官僚からIT企業に転じた経験を生かし、農業を中心とした産業集積づくりに加え、学校教育への英会話やプログラミング授業の導入など特色のある公約を掲げる。

社会人生活30年のうち官民の経歴がちょうど半分ずつ。そこで学んだのが、諦めない▽変わる勇気を持つ▽常識を疑う-の三つの大切さという。

官僚時代の印象に残る仕事がベンチャー企業育成のための法律づくり。1年目は周囲を説得できずに失敗し、「別の仕事で業績を取り戻すのが普通」とされる中、翌年に再挑戦。経済人や有識者も味方に付けて実現してみせた。

「成長のチャンスがあるなら前に進む」と、その後はマイクロソフトやネット動画「ドワンゴ」取締役などを歴任。「本質や優先順位を見極め、スピード感を持って手を打つのはどの仕事も同じ」と話す。

土浦市生まれ、日立市育ち。守るより攻める方が好きな性格で、学生時代は柔道と野球、アメフト部に所属したが、「根性ものはあまり好きじゃない」。趣味は読書とスポーツ観戦。好きな言葉は「意志あるところに道はある」。弁護士の妻との間に大学生の娘が1人。日立市本宮町。



■鶴田真子美(つるたまこみ)氏 52 音大非常勤講師 無新
■原発の再稼働阻止に力

東海第2原発(東海村)の再稼働問題について「安全が保証されない再稼働には同意できない」と脱原発を明確に訴える。立候補の動機については「原発を何としても止めたい。強い思いがあったところに立候補の話が来た。自分の全ての人脈と、時間をつぎ込み、県民のためにいい県をつくりたい」と話す。

「(東海第2原発の)廃炉を表明してくれる知事候補がいないことに、焦りを感じていた」ともいい、東海第2原発の再稼働阻止のほかに、福祉や医療、子育て環境の充実、犬猫殺処分ゼロなどを公約に掲げる。

NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」の理事長を務めている。これまで動物保護や児童虐待防止など、小さな弱い命を救う活動に取り組んできた。活動で育んだ「全ての命を大切にする」という思いから命に優しい県政を掲げる。

神戸市出身。18歳の時に取手市に移り、結婚後の2000年からつくば市で暮らす。東京外語大大学院博士前期課程を修了し、大学の非常勤講師としてイタリア語を教え、00年から03年までNHKテレビでイタリア語会話の講師を務めた。1998年から続けている武蔵野音大の非常勤講師は、現在は知事選立候補の間は休職している。

性格は「打たれ強い」と分析。好きな言葉は「にこにこと今日も元気に働きましょう」。趣味は日本舞踊やオペラ鑑賞、登山など。夫と長男の3人暮らし。つくば市二の宮。

茨城新聞社