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二松学舎・市川、8回6安打1失点「市原監督を胴上げしたい」

8/14(月) 6:05配信

スポーツ報知

◆第99回全国高等学校野球選手権大会第6日 ▽2回戦 二松学舎大付14―2明桜(13日・甲子園)

 偉大な先輩から背番号1を継いだ市川は、足も神っていた。6回、二松学舎大付が1点を返された直後の1死二、三塁。足元への痛烈なピッチャー返しに反応した。何と打球を右足裏で、器用にポーンと蹴り上げた。「飛んできたら、普段からやっちゃいます」。何事もなかったように5メートル前に落ちたボールを拾い上げ、平然と捕手へ送球。タッチアウトだ。スーパープレーで本塁生還を阻止した。

 エース左腕は8回6安打1失点と好投。出場校最高打率4割3分5厘を誇る強力打線も、19安打14得点で大量援護した。大阪入りしてからの練習後には、チーム全員でOBの広島・鈴木誠也外野手(22)から贈られたTシャツに着替え、団結力を高めた。“神ってるシャツ効果”で、投打がガッチリかみ合った。

 市川は試合を重ねるごとに自信を増してきた。春の都大会準々決勝は日大三に5回コールドで大敗。「かわす、逃げるような投球ばかりだった」。昨年までチームメートだった1学年上の巨人・大江竜聖投手(18)に教わった内角直球を磨き、以前は捕手に任せきりだった配球にも首を振るようになった。

 大江グッズも力に変えた。メンバー全員に届いた打撃用革手袋を打席で着用。先制直後の2回1死一塁から中堅フェンス直撃の適時三塁打を放つなど、3長打を含む4安打1打点。本塁打が出ればサイクル安打だった活躍で、昨夏は4番も務めた打棒も見せつけた。尊敬する大江先輩が1年夏に出場した、14年以来の初戦突破へ導いた。

 ちょうど1年前の8月13日。甲子園行きを逃した現3年生のメンバーは、お盆休みにディズニーランドへ行った。確かに楽しかったが、夢舞台で野球がやりたいのが本音だった。「大江さんが卒業してから、低迷期と言われてきた。市原監督を胴上げしたい」と市川。甲子園に、感動と興奮の魔法をかける。(小又 風花)

最終更新:8/14(月) 18:41
スポーツ報知

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