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ゆず、デビュー20周年の節目に見る大きな存在感と革新性、セカオワ・いきものらが尊敬

8/13(日) 16:01配信

MusicVoice

 ゆずが今年デビュー20周年を迎えた。今年4月にはオールタイム・ベストアルバム『ゆずイロハ1997-2017』を発売。同アルバムを引っ提げ全国4都市6公演にも及ぶドームツアーもおこなった。アルバムには、SEKAI NO OWARIなどがゆずの楽曲に参加したコラボ曲も収録。今をときめくミュージシャンたちがその音楽人生の原点に挙げる「ゆず」という存在の大きさとは一体どういうものなのか。

【写真】ゆず北川悠仁がセカオワハウスに

 去る4月、ゆずの2人は、都内でおこなわれた、初全国ドームツアー『YUZU 20th Anniversary DOME TOUR 2017 ゆずイロハ』最終公演(6月4日)をBSスカパー!で生中継することを報告する取材会に出席。それに伴い、ドームツアーへの意気込みやこれまでの活動を振り返った。

 『ゆずイロハ1997-2017』はゆず自身初となるオールタイム・ベストアルバム。3枚組、50曲を収録。北川悠仁がアルバムタイトルから着想を得て、それぞれのディスクごとに「イ」いくつもの日々を越えたよ20年、「ロ」路上から思えば遠くへきたもんだ、「ハ」ハモりますいつでもきみはひとりじゃないと“歌の文句”を発案し、それぞれの文句にリンクした楽曲をシングル、アルバム曲問わず収録している。

 各ディスクの最後には“スペシャルトラック”として、ゆずをリスペクトするいきものがかり、back number、SEKAI NO OWARIが参加したコラボ曲を収録している。

 いきものがかりの吉岡聖恵(Vo)は「ゆずさんに憧れて、高校時代に路上ライブをしていた」と綴り、SEKAI NO OWARIのFukase(Concepter、Vo)は「ゆずのマークを僕が上履きに描いていた事をきっかけにNakajin(SoundProduce、Gt)と仲良くなった」とそれぞれが音楽人生において、ゆずの存在の大きさを自覚するコメントを寄せている。

 ゆずは、北川と岩沢厚治により1996年3月に結成され、神奈川・横浜市で路上ライブをおこなっていた。1997年に『ゆずの素』でインディーズ・デビューし、翌年シングル「夏色」でメジャーデビューを果たす。この頃には定期的におこなっていた路上ライブに人が殺到し、安全面の理由から1998年8月30日の路上ライブをもって最後の路上での演奏とした。この日は悪天候の中、7500人にも及ぶ人が集まったという。

 当時のメジャーシーンはGLAYやL’Arc-en-Ciel、LUNA SEAなどのヴィジュアル系ロックバンドが興隆を見せていた時期で、ゆずをはじめとするフォークミュージシャンの存在は希有なものだった。しかし、彼らのブレイクをきっかけとして路上ミュージシャンが一躍脚光を浴びるようになる。19、コブクロ、YUIなど路上から一気に音楽シーンのメインストリームへと駆け上がったアーティストたちが出現し、彼らを総じて「ネオ・フォーク」と呼ぶまでの一大ムーブメントとなった。

 会見で北川は「可能性を追い求めた20年でした」と20年という長い音楽活動期間を振り返りながら「もっと面白いことをしたい。新曲『カナリア』の裏テーマは“HIP-HOP”なんです。“絶対、ゆずはココ行かないだろう”と思われるところに敢えて行きたい」と現在『NEWS ZERO』(日本テレビ系)のエンディングテーマに採用されている「カナリア」について言及。

 岩沢は「はじめは“ゆずっぽい”と言われるとカチンときていたんですが、10年くらい経ってその“ゆずっぽさ”があるということが素晴らしいなと思えるようになった」と正直な気持ちを明かし、「これからも色んな化学反応を試して、それも“ゆずっぽい”と言われるようにアップデートしていきたい」とこちらも音楽への深い探求心がある様子を見せた。

 20年経っても常に革新へと向かう姿勢を示し、こういうところに彼らがジャンルを問わず多くのアーティストに影響を与え、また逆に彼らもそれに刺激されてシーンのトップで活動し続ける秘訣を垣間見た気がした。【松尾模糊】

最終更新:8/13(日) 16:01
MusicVoice