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〈リタイアメントプラン〉(1)リタイア後のプラン、まずは把握したい3つのポイント

8/13(日) 19:50配信

ファイナンシャルフィールド

「退職したらあんなこともしたい、こんなことも」とリタイア後の生活に思いをはせる一方で、「老後のお金がとにかく心配、何か準備をしなければ。」という不安も頭をよぎるのがリタイア世代のマネープランではないでしょうか。

平均寿命が延び、「老後」が以前よりも長くなってきている昨今、ノープランで老後を迎えてしまうと、「こんなはずではなかった」とつぶやくことにもなりかねません。

まずは、この3つのポイントの把握から

“リタイア=定年退職”が間際に迫ってからあわててリタイア後のマネープランを立てるのではなく、できるだけ前もって、じっくり家族とも話し合ったうえでリタイアメントプランを組んでおきたいもの。

リタイアがすぐそこに見えてきてからの準備では、間に合わないことも多いからです。

リタイアメントプランを立てるそもそもの第1歩ともいうべきが、以下の3つの把握です。

≪リタイア後に≫
(1) 入ってくるお金
(2) 出ていくお金
(3) もしものときのためのお金

リタイア後に「入ってくるお金」は?

リタイア後に「入ってくるお金」をしっかり把握しきれている人は、意外に多くはありません。

老後入ってくるお金といえば、公的年金や退職金をまずイメージしがちですが、例えば各種企業年金や確定拠出年金、国民年金基金などの各制度に加入履歴があっても受け取る手続きを忘れてしまっている人も時おり見られます。

リタイア後のマネープランのご相談にいらしてご一緒に確認していると「ああ、そういえば」というお金が結構あるのです。また、不動産の家賃収入などの副収入も忘れずプランに入れておきたいところです。

そして、ここで、「入ってくるお金」が意外に少ないことがわかったら、リタイア後も何らか働いて収入を得る方法を考えることも必要です。

出ていくお金、自分の場合は?

「老後にかかるお金、普通はどれくらいなの?」とはよく聞かれる質問ですが、じつは人によって差の出る部分です。

また、よくお聞きするのが、「定年後は生活費も落としてつつましく生活するから大丈夫」という言葉ですが、何百といったご家庭の家計を見てきた実感でいえば、それができるご家庭ばかりではありません。

お金の使いどころや価値観、金銭感覚はリタイアしたからといって、急にはなかなか変わりません。

例えば、食費ひとつとっても、お醤油などの調味料を上質なものを使う習慣のあるような、ちょっといいものを口にしてきたようなご家庭が、急にそれらをランクダウンしても長続きしないことも往々にしてあります。

現役時代をベースに生活費を見込んでおくか、もしくは現役時代のうちに徐々に金銭感覚をシフトしておくのがコツです。

ほかには、「リタイア後は現役時代と違ってスーツ代もいらないし、おつき合いのお金も減るから大丈夫」という言葉もよくお聞きしますが、たしかにそれらはいらなくなっても、また違う種類のお金がかかってくるのがリタイア後です。

年齢を重ねると何かと身体に不調が出てくる人も少なくありません。持病で何らか病院や接骨院通いをしたり、健康食品にお金がかかったり。そして、時間はたっぷりあるので、リタイア世代同士のおつき合いや習い事にお金がかかるという場合もありえます。

また、昨今は晩婚化の影響で、自分は定年退職したけれど子どもはまだ大学生という家庭も見られます。そうなると、すでに子どもの手が離れた家庭とは、生活費が大きく違ってきます。

さらには、持ち家なのかそうでないかによっても、家賃分、生活費に差が出ます。こういった具体的なイメージで、「出ていくお金」を把握していかないと、いざリタイア生活が始まってからのマネープランが狂ってしまうのです。

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