ここから本文です

37号車KeePer TOM'S LC500の富士6位は、次戦を見据え”計算済み”の結果だった?

8/13(日) 17:47配信

motorsport.com 日本版

 先週富士スピードウェイで行われたスーパーGT第5戦。開幕戦から安定した強さを発揮している#37Keeper TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)は6位フィニッシュ。次戦の鈴鹿1000kmを見据えたポジションでレースを終えた。

【ギャラリー】スーパーGT第5戦富士

 74kgのウェイトハンデで富士戦に臨んだ#37 KeePer TOM'S LC500。GT500クラスの中でも最も重い部類だったが、ランキングトップを争う#36au TOM’S LC500(中嶋一貴)に何度も仕掛けるなど、アグレッシブな走りをみせた。

 しかし、最終ラップでは逆に後方に迫っていた#12カルソニックインパルGT-R(安田裕信)の先行を許し6番手でフィニッシュ。最後に安田が意地を見せての逆転となったのだが、#37Keeper TOM’S LC500の平川も次戦での“燃料リストリクター制限”を考えて、無理にポジションを守ろうとしなかったという。

「正直、12号車は先に行かせた部分があります。(富士で獲得するのが)1ポイント減ることによって、次の鈴鹿は第2段階の燃料リストリクターで臨むことができるので」と、平川は6位フィニッシュについての狙いを語った。

 今年のGT500では50kg以上のウェイトハンデが課せられるマシンについては、ウェイトの一部を降ろす代わりに燃料リストリクターの制限を設けるレギュレーションが導入されている。さらにその燃料リストリクターの制限は3段階になっており、68kgからが第2段階、85kgから第3段階に入っていく。実際に今回のレースでは#6WAKO’S 4CR LC500、#37Keeper TOM’S LC500、#36au TOM’S LC500の3台が第2段階の燃料リストリクター制限を受けており、ストレートではなかなか前のマシンを追うことができないなど、苦しいレース展開となっていた。

 さらに第6戦の舞台となる鈴鹿サーキットは、富士スピードウェイよりもアクセル全開率が高いため、燃料リストリクターによる制限がさらに大きく影響すると考えられる。

 もし、#37Keeper TOM’S LC500が5位でフィニッシュしていればウェイトハンデは86kgになり、鈴鹿1000kmでの燃料リストリクター制限は第3段階に突入したが、ひとつポジションを下げたことで84kgのウェイトハンデに抑えることができ、第2段階のリストリクター制限で戦うことができるのだ。

「これで、ランキングで上位をいく36号車と6号車は第3段階に突入するので、多分レースでは厳しくなると思います。その点で僕たちは、搭載ウェイトは50kgですが、2段階目のリストリクター制限で鈴鹿を迎えることができるので、チャンスがあると思います」

 そう平川は語る。

 とはいえ、ホンダ勢やニッサン勢など、ライバルの中にはリストリクター制限がつかないチームもあり、2段階目のリストリクター制限でも大きなハンデとなることは確実。それでも、平川はLC500のポテンシャルの高さと、投入予定の2基目のエンジンがあれば、ライバルの台頭は覚悟しつつも、上位に食い込むことも可能だと考えている。

「LC500のポテンシャルが非常に高いのは確かです。実際に開幕4連勝していますし、燃料リストリクターによる制限が多少ついても速さを発揮できると思います。鈴鹿から新しいエンジンも投入されますし、楽しみではあります」

「事前のテストも悪くなかったですし、今回(富士)もペースは悪くなかったので、手応えはあります。この感じからすると鈴鹿ではホンダ勢が速そうな気がしますが、全てがうまくいけば必ずいい位置にはいけると思います。ポイントも1.5倍になりますし、大量得点を獲れるように頑張りたいです」

吉田知弘