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「引退試合にはある意味、1993年Jリーグ開幕からの歴史を振り返られるようなメンバーが出揃った」【永井秀樹インタビュー】

8/13(日) 21:21配信

SOCCER KING

8月14日、昨季をもって現役を退いた永井秀樹さんの引退試合『OBRIGADO NAGAI』が、味の素フィールド西が丘で開催される。集まるメンバーは多士済々。インターネットテレビ局『Abema TV』が中継することも決まった。最後の晴れ舞台に臨む永井さんに訊いた。

▼自ら企画を持ち込み、実現させたネット中継

――今回の引退試合『OBRIGADO NAGAI』は、どういったイメージで全体のデザインを進めてきたのですか?

「現役引退を発表した昨年からさかのぼると、当初は今年2月に開催する予定だったんですよ。東京ヴェルディのプレシーズンマッチと合わせてやれたらいいなと考えていたのですが、話がなかなかまとまらなかった。結果的にこのタイミングになって良かったと思います。2月だったら、ラモス(瑠偉)さんにお願いするのは難しかったですから」

――あの時期のラモスさんは、脳梗塞により病気療養中でしたね。

「そう。予定より半年ズレたのが幸いしたと思った一方、シーズンのど真ん中ですからね。特にJ2は2日後にリーグ戦が入っていて、メンバーの調整は難しかったです。自分にとって最後の場ですから、一緒にプレーしたい選手に声をかけさせてもらったんですが、本人は喜んでと言っても、クラブ側の事情があってすんなりとは了承を得られない。もう少し先延ばしして、今季のオフにしてはどうだろうという意見もありました。ありがたいことに友人・仲間の支え、主催する東京Vのスタッフの協力があり、なんとかここまで持ってくることができたんです。自分一人の力では到底無理でしたね。あらためて、たくさんの方々に感謝しています」

――会場が日本サッカーいにしえの地である国立西が丘サッカー場(味の素フィールド西が丘)。中継はインターネットテレビ局『Abema TV』。トラディショナルな舞台と時代の最先端をゆくメディアとの組み合わせが、いかにも永井さんらしいと感じました。

「ほかに候補に挙がったのは、味の素スタジアムとニッパツ三ツ沢球技場。西が丘に決めたのは思い入れを優先した結果です。天候が崩れた場合やVIPの方々への対応を考えると、味スタのほうが設備は整っているのですが、これまでの自分の歩みを振り返って旧国立競技場と西が丘は特別な場所なんですよ。高校サッカーのころから目指してきた聖地です。国立がなくなってしまった以上、次はやはり西が丘だなと」

――永井さんにとっては、昨年6月、大けがをした東京V vs FC岐阜戦以来の西が丘ということに。

「そうですね。引退の引き金となった場所であり、子どものことから憧れた場所でもある。あそこにはたくさんの思い出が詰まっています。『Abema TV』は、引退試合をやると決めた瞬間、自分の中で勝手に決めていました。一番大きいのは、2006年、自分が東京Vに復帰したとき、サイバーエージェントさんが胸スポンサーに付いて、48%の株主になったことです。クラブに対して、どれだけのことをやってくださったか。その感謝の気持ち、藤田晋社長へのリスペクトは僕の中にずっとありました」

――ということは、今回の話は自ら企画を持ち込んだんですか?

「引退試合は『Abema TV』以外ありえないと勝手に決めつけてね。クラブや関係者からさまざまなご提案をいただいたんですが、たいした根拠はないくせに、いや大丈夫ですとお断りして」

――まあ、全国津々浦々にいるファンからすれば、ネット中継してもらえるのは助かるでしょうね。現地に行きたくても行けない地方の方々は特に。

「ただ、これも急に決まった話で、藤田社長とお会いしたのは8月3日だったんですよ」

――つい最近じゃないですか。

「勝手に募らせた僕の思いはさておき、周りの人にはとんでもなく迷惑な話。打ち合わせをしたとき、藤田社長と一緒に『Abema TV』の編成局長の方がいて、じゃあやりましょうとなったときの、エッという顔はハッキリと憶えています。マジですか、準備が間に合うわけないじゃないですかと」

――通常、向こう2週間くらいの予定は皆さん埋まってるでしょうに。

「あの表情は忘れられない。申し訳ないことをしたと思いました。誰に話しても、物理的に無理だよ、考え直せと言われましたが、ご存知のとおり、性格上決めたことは曲げない人間ですので。たくさんご迷惑おかけしたぶん、良い試合、良い一日にしてお返ししたいです」

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最終更新:8/13(日) 21:21
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