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日本、絆バトンで銅!ケンブリ外しサニブラ抜きでも今大会初メダル/世界陸上

8/14(月) 7:00配信

サンケイスポーツ

 陸上・世界選手権最終日(13日、ロンドン)競歩男子50キロなどが行われた。前日12日(日本時間13日)の男子400メートルリレー決勝で日本が38秒04で3位となり、銅メダルを獲得した。昨年のリオデジャネイロ五輪2位に続く表彰台で、世界選手権の同種目では初、今大会の日本勢では第1号のメダル。ジャマイカのアンカー、ウサイン・ボルト(30)が負傷棄権する衝撃のレースとなった。

 最後の直線。9レーンを走る日本が5レーンのジャマイカにやや遅れてバトンを受けた。3位争いに視線が集まった矢先、人類最速の男が脚を痛めてストップ。世界陸上史上初、そして日本勢第1号のメダルが転がり込んだ。

 「(第4走者として)予選を通過してくれたケンブリッジ、サポートしてくれた(サニブラウン)ハキームの分まで走った。0・1秒でも速くという気持ちでした」

 決勝でアンカーに抜擢(ばってき)された藤光謙司(31)=ゼンリン=が、かみしめるように振り返った。

 決勝の約5時間半前。チームミーティングで日本陸連の苅部俊二短距離コーチ(48)は、選手にアンカーの変更を告げた。不調のケンブリッジ飛鳥(24)=ナイキ=に代わり、2013年モスクワ、15年北京大会でも400メートルリレーを走った31歳を起用。リオ五輪ではメンバーから外れ、「昨年で(現役を)終えることを一瞬考えた」という藤光が大一番で期待に応えた。

 エース格のサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=が右太もも裏の痛みで予選のメンバーから外れ、予選のタイムは全体6番目。決勝では、バトンの受け手が始動するタイミングを示すマークまでの距離を長くした。互いがスピードに乗った状態で受け渡せる一方、バトンが届かないリスクも高まる。3走・桐生祥秀(21)=東洋大=は「本当に攻めのバトン」と胸を張った。

 2走・飯塚翔太(26)=ミズノ=は、1走・多田修平(21)=関学大=にマークまでの距離を実際より長く伝えた。多田が最後まで思い切りよく走れることを期待した配慮だ。武器とするバトンパスの策が勝負どころで奏功。予選からタイムを0秒17縮めた。

 飯塚は「日本の走る力をもう一度、世界にアピールできた」。層の厚さと、チームワークの良さ。進化の手応えを確実につかんだ。