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「天声人語 2017年8月14日」

8/14(月) 7:00配信 有料

朝日新聞デジタル

 元禄の昔、芭蕉は出羽の旅で〈閑(しずか)さや岩にしみ入る蝉(せみ)の声〉と吟じた。では実際に耳にしたのは何ゼミか。威勢よく「ジリジリ」と鳴くアブラゼミだと主張したのは歌人斎藤茂吉。独文学者小宮豊隆は「チーー」と細い声のニイニイゼミ説を唱えた▼芭蕉に遅れること二百数十年、茂吉は同じ季節に同じ寺を訪ねた。別の折には現地で捕れたセミの標本も調べた。粘りに粘るが、最後は「私の結論には道程に落ち度があった」と降参した▼「時期や標高からするとアブラゼミ説よりニイニイゼミ説に理があります」と昆虫学者の林正美・埼玉大名誉教授。……本文:1,185文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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