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幸運を起爆剤にしたトーマス 松山振り切りメジャー初制覇

8/14(月) 11:57配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

◇海外メジャー◇全米プロゴルフ選手権 最終日(13日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7600yd(パー71)

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松山英樹はメジャータイトルにこれまでで最も近いところまで迫った。だが、同組でプレーしたジャスティン・トーマスが松山を上回るプレーを見せたのも事実だった。2017年のメジャー最終戦は、首位に2打差の4位タイから出たトーマスが6バーディ、3ボギーの「68」をマークし、通算8アンダーで逆転し、メジャー初優勝を飾った。

最終組のひとつ前の2サムは、今季3勝ずつをマークしていたツアー期待の若手2人の組み合わせ。ティオフからロープの外は「JT!!(トーマスの愛称)」、「HIDEKI!!」の声でいっぱいだった。

前半に松山との差を埋められないでいたトーマスに流れが傾いたのは、ハーフターン前後。9番で10mのバーディパットを沈めると、10番では1Wショットが左サイドのバンカーのへりに当たり、フェアウェイに出てくる幸運。さらに2.5mのバーディパットがカップのフチで止まり、天を仰いだかと思えば、数秒後に転がり落ちて連続バーディになった。「重力のおかげ。すごい歓声だったね」と興奮気味にギャラリーをあおった。

1月の「ソニーオープンinハワイ」で「59」をマークした爆発力の持ち主。一度スイッチの入ったトーマスは、途端に松山からペースを奪った。「とにかく自分のゲームに集中した。僕はキャディのジミーと仕事をして、ヒデキはダイスケ(進藤大典キャディ)とそれぞれのやるべきことをやった。彼が素晴らしい選手であることはもう言うまでもないだろう。1年近く本当にすごいプレーをしている。でも、僕だって自分のゴルフに自信があるんだ」

松山が11番から3連続ボギーをたたくのを横目に、トーマスは13番(パー3)でチップインバーディを決めて差を3ストロークにひろげた。17番(パー3)では池の恐怖に耐えながら、ティショットを6Iでピンそば4mにつけ、勝負を決めるバーディパットを沈めた。

父、祖父ともに今大会を主催する全米プロゴルフ協会認定のティーチングプロ。幼い頃からゴルフに親しみ、レッスンの仕事を終えた父と毎晩のように1ドルをかけて対決したという。18番グリーンで仲良しのリッキー・ファウラーらに祝福され、キャリアの節目を全力で喜んだ。

同い年のジョーダン・スピースの活躍には「間違いなく、嫉妬してきた」と笑い、「セルヒオ(ガルシア)が勝った時も、ブルックス(ケプカ)が勝った時も、ジョーダンが勝った時もいつも嫉妬してきた。僕だって勝ちたかったんだから」。年に4度のメジャー。「マスターズ」、「全米オープン」、「全英オープン」とそれぞれのチャンピオンの名前を挙げて言った。「僕が勝ったことで、誰かがまた嫉妬するはずなんだ」。

松山は惜敗して「(トーマスは)11、12、13番という難しいホールで素晴らしいプレーをしていた。16番もボギーになりそうなところをパーセーブしたのが、17番でバーディになったのかなと思います」と素直に称えた。借りを返すべき相手ができた。(ノースカロライナ州シャーロット/桂川洋一)

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