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【コラム】概念のないトランプ氏(2)

8/14(月) 10:07配信

中央日報日本語版

先制・予防打撃論者は、米国・韓国・日本が大きな被害を受けずに北朝鮮の核・ミサイル施設を先制打撃で除去できると錯覚する。北朝鮮のミサイルは北朝鮮の山岳地帯のあちこちに隠されている。7月28日に「火星14」を発射したところも朝中国境から30キロ離れた慈江道舞坪里(ムピョンリ)だ。韓米連合軍は戦時に朝中国境50キロ以内の地域は攻撃しないという内規を定めている。中国の介入による戦争拡大を懸念しているからだ。

文在寅大統領がトランプ大統領との電話会談で北朝鮮の核・ミサイル問題は平和的に解決するべきだと強調したのはよいが、我々の要求はさらに一歩踏み込まなければいけない。トランプ大統領に対し、北朝鮮に最大限の圧力を加えながらも先制・予防攻撃はしないという立場を明らかにするよう要請する必要がある。弱者である金正恩委員長はそういう話を先にできない。言葉の爆弾が火花を散らし続ければ、災難も起こりかねない。空母、B-1B戦略爆撃機、F-22戦闘爆撃機など強大な戦略資産を総動員し、北朝鮮を東海(トンヘ、日本名・日本海)・西海(ソヘ、黄海)と空中で圧迫しながらも、対話の扉を開いておくべきだ。対北朝鮮圧力と戦略資産の展開は戦争防止のためであり、戦争のためであってはならない。今日の韓国人にとって至上命令は戦争予防と平和ではないのか。

金永熙(キム・ヨンヒ)/コラムニスト/論説委員