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かつての白人専用学校で、一緒に遊ぶ子供たち アパルトヘイトは昔の話

2017/8/20(日) 14:20配信

THE PAGE

 南アフリカで1948年から1991年まで、40年以上続いたアパルトヘイト。この人種隔離政策のもとでは、黒人が白人と共に学校で学ぶことなどあり得なかった。アパルトヘイトが終焉を迎え、1994年に黒人大統領ネルソン・マンデラが当選。この歴史的な選挙を撮影した僕は、その後、幾度か南アフリカを訪れるようになった。

フォトジャーナル<世界の学校事情>- 高橋邦典 第48回

 2002年、首都ヨハネスブルグ郊外にあるサクソンウォルド小学校を訪れた。1937年に白人専用学校として建てられた学校だ。教室では白人と黒人の子が肩を並べて座り、休み時間には手を繋いで遊ぶ。

 黒人の受け入れを始めた当時、彼らが言葉を交わすことなどほとんどなかったが、2週間もすると様子が変わっていったと、当時を思い出して校長が言った。

 「白人も黒人もそんなに変わらないんじゃないかってことが感じられてきたんでしょう」

 白人がみな専用の大きなベッドで寝ているわけではなく、黒人がみな暗い部屋で雑魚寝をしているわけではない。自らの先入観が正しくないことに気づいて、互いを隔てていた垣根は取り払われていった。

 「子供たちにとって、もう肌の色など関係ないようです。他の子供について話す時、あの黒人の子、とか、あの白人の子、という言い方はしなくなりました」

 2002年8月撮影

(写真・文:高橋邦典)

※この記事はフォトジャーナル<世界の学校事情>- 高橋邦典 第48回」の一部を抜粋したものです。

最終更新:2017/8/25(金) 5:49
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