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平和は丈夫な安保の上で可能だ=韓国(2)

8/14(月) 13:07配信

中央日報日本語版

文大統領は「韓国主導で核のない韓半島(朝鮮半島)を作る」としたが、言葉だけでできるものではない。首脳会談を1度やったから解決するものでもない。準備のない首脳会談は政治的ショーにすぎない。大きな戦略の中で動かなければならない。特に米国や国連と足並みが乱れていてはできることはない。

不安なのは文在寅政権に長期戦略があるかという点だ。まず高高度防衛ミサイル(THAAD)からそうだ。すでに配備されたものを再び切り出して中国の期待だけいっぱいに膨らませた。環境影響評価をするには1年以上かかるといいながら1日で臨時配備を指示した。

北朝鮮の核とミサイル問題は1日や2日の間で生じたのではない。情報力があるのか、長期的な戦略があるのか、危機対応能力があるのか不安だ。しかも反対デモに押されて電磁波測定すらも大変な苦労をした。戦争はできるのだろうか。北朝鮮のミサイルが飛んでくれば対応できるのだろうか。

文大統領は「国防力の圧倒的優位を基に平和な韓半島を作っていく」と約束した。THAADは圧倒的な国防力ではなく防衛力だ。1対1の対応は夢にも考えられない。ただ北朝鮮が打撃目標にしないか恐れて防衛武器の配備さえ防ぐならばただ白旗を揚げようということなのかもどかしい。

核は他人事ではない。今回の危機がまるで北朝鮮と米国の間の対立のように話す人たちが多い。対岸の火事見物のように観戦する。トランプ大統領は「戦争が起きるならばそこ(韓半島)で起きるだろう」と話した。米国は手を引けば他人事だがわれわれは避けられない。

北朝鮮の要求は米国が韓半島から手を切れということだ。そこに対応する韓国の長期戦略は何か。在韓米軍を保護するTHAAD配備さえ拒否して米軍をとどめておけるのか。米軍が退けば北朝鮮が核とミサイルを捨て共存の道を選ぶだろうか。韓国自らの防衛御能力はあるのか。

究極的に平和統一を指向するのは国民的共感だ。統一前でも平和的共存しなければならない。再び戦争をすることはできない。ただ状況に合わせて動かなければならない。対話は相手の行動に答えることだ。良くても嫌でも笑ってばかりいては対話にならない。

長期戦略がなければならない。われわれの力を備蓄しなければならない。それが足りないなら他人の力でも借りなければならない。金大中元大統領は太陽政策も丈夫な安保を前提とすると話した。丈夫な安保が対話と平和を拒否するものではない。

内部統合が重要だ。安保が政権によってぐらついてはならない。文大統領は安保大統領になると言った。誤ったメッセージで無意味な誤解と対立を呼び起こす必要はない。(中央SUNDAY第544号)

キム・ジングク/中央日報コラムニスト