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中国の7月鉱工業生産と小売売上高、前年比で予想下回る伸び

8/14(月) 12:25配信

ロイター

[北京 14日 ロイター] - 中国国家統計局が14日発表した7月の鉱工業生産と小売売上高、1─7月の固定資産投資は、いずれも前年比の伸びがエコノミスト予想を下回った。借り入れコストが上昇し、不動産市場が沈静化する中、同国経済が勢いを失いつつあるとの見方が強まっている。

鉱工業生産は前年比6.4%増と、伸びは6月の7.6%から鈍化。ロイターがまとめた市場予想は7.2%増だった。

7月の小売売上高は10.4%増と、市場予想の10.8%を下回る増加率だった。

1─7月の固定資産投資は8.3%増。市場予想の8.6%を下回る伸びとなった。

同期間の民間投資は6.9%増と、1―6月の7.2%増から伸びが鈍化。中小規模の民間企業が引き続き、資金調達に苦慮していることが示唆された。民間投資は中国全体の投資の約60%を占めている。

政府は2017年の固定資産投資について9%前後の増加を目標としており、専門家は小売売上高が約10%増加すると予想している。

政府の今年の成長目標は6.5%。前年は6.7%だった。

鉱工業生産は予想を下回る内容となったものの、生産活動は引き続き、1年に及ぶ建設ブームに支えられた。政府は建設機器からセメントや鉄鋼などの資材にいたる製品需要を満たすため、多額の資金をインフラプロジェクトに投入した。

秋に政府人事の大規模刷新を控える習近平国家主席にとって、経済が相対的に底堅い成長をみせていることは歓迎すべきニュースとなっている。経済全体に影響するリスクがある中、現時点でリスクが低いとみられる鉱工業生産が急激に縮小すれば、指導部にとっては懸念材料となる。

ただ、年初からの驚くべき成長が継続するとは見込みづらい。リスクの高い種類の融資に対する規制で信用残高の伸びは鈍化し、資金調達コストは増加。今後数カ月にわたり経済の下方圧力になり始める見込みだ。

中国人民銀行(中央銀行)は11日、第2・四半期の金融政策執行報告を発表。6月の融資の加重平均金利は5.67%と、3月時点での5.53%から上昇した。人民銀は金融システムへのリスク回避に向けて対応を続けるとした。

内需に対する懸念も出ている。税関総署が8日発表した7月の貿易統計(ドル建て)は、輸出が前年同月比7.2%増、輸入が同11.0%増となり、伸び率はともにアナリスト予想を大きく下回った。輸入の減少は悪天候など一時的要因によるものだとの見方もあるが、同国の貿易が第2・四半期にピークに達し、下降線をたどっている兆候である可能性もある。

*内容を追加しました。

最終更新:8/14(月) 12:43
ロイター