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<夏の高校野球>ビデオ分析で貢献 彦根東・松本

8/14(月) 11:01配信

毎日新聞

 夏の甲子園に出場している彦根東(滋賀)の野球部員・松本慎道さん(3年)は、初戦の波佐見(長崎)戦で逆転3ランをお膳立てした立役者だ。相手チームの試合ビデオを分析して選手にアドバイスする役割を担う。「ベンチに入れなくても貢献する方法はある」と、14日の青森山田戦に向けて闘志を燃やしている。

 「初球はストレートで、(バッターが直球を)狙っていると分かると次は変化球だ」。波佐見戦を翌日に控えた7日、宿舎でのミーティングで松本さんは、びっしりと書き込まれたノートを見ながら、ベンチ入りする選手たちに力説した。

 翌日の試合では、その通りの場面に吉本孝祐一塁手(3年)が出くわす。1点を追う三回裏2死一、三塁、ファウルとなった1球目に続いて変化球が来ると、すかさずフルスイング。打球は左翼スタンドに吸い込まれた。吉本選手は「松本の話を聞いていたから、迷うことなくバットを振れた」と話す。

 4年前、彦根東は夏の甲子園に初出場。松本さんは、選手たちの活躍に憧れて同校へ入学し野球部に入った。しかし公式戦の出番はなく、今夏の滋賀大会でもベンチ入りを逃し「覚悟はしていたが、悔しかった」。

 けれども、すぐに「ベンチ入りした選手は、自分を含めた全野球部員の代表なんだ」と考え直した。練習で忙しい選手の代わりに、相手校の投手や打者の傾向を調べる「分析班」を他の部員3人と結成。滋賀大会ではライバル・八幡商の投手のくせから球種を見抜くなど4年ぶりの甲子園出場に貢献した。

 村中隆之監督は「分析結果の正確さから、責任感を持ってやっていることが伝わってくる」と話す。初戦突破後は、選手たちが練習や勉強、談笑している間も宿舎でテレビ画面に向き合ってきた。「選手に思い切りプレーしてもらえるように、自分の役割を果たしたい」と力を込めた。【小西雄介】

最終更新:8/14(月) 11:08
毎日新聞

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