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【内藤雄士の目】松山 「グリーンマイル」で競り勝つ展開に

8/14(月) 6:01配信

スポニチアネックス

 ◇米男子ゴルフツアー 全米プロ選手権第3日(2017年8月12日 米ノースカロライナ州シャーロット クウェイルホロー・クラブ=7600ヤード、パー71)

 第3日、松山は珍しくショットが乱れた。技術的に前日と大きく変わったわけではない。ただスイングスピードを出そうとして力みが入っていた。普段の松山のスイングはクラブと体の同調性が高く「手打ち」の要素が全くないのだが、ほんの少しだけ「手打ち」の雰囲気があった。

 原因は疲れだ。メジャーの優勝争いのプレッシャーの中で、モンスターコースと対峙(たいじ)して心身ともに疲労がたまっていたのだと思う。暑さ、湿度が非常に高かったことも影響があっただろう。ホールアウト後の表情からも疲労が感じられた。

 パーオン率が55.56%しかなかった。同組のデーは18番で無謀な攻めをしてダブルパーを叩き優勝戦線から脱落したが、ショットだけ見れば松山もそうなる可能性があった。

 73でまとめることができたのはショートゲームの技術、精神力、冷静な状況判断、マネジメント力があったからだ。疲労困ぱいでも首位と1打差の2位に踏みとどまった。そこを高く評価したい。

 体調を考えると、先週のブリヂストン招待最終日のように、ぶっちぎりで勝つことは考えにくい。マラソンに例えるなら最後まで先頭集団に食らいつき、上がり3ホール「グリーンマイル」でのふるい落としに生き残って競り勝つ展開に持ち込みたい。 (ツアープロコーチ)