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ロッテ激震…伊東監督が今季限りで辞任 来季監督に井口が最有力

8/14(月) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (パ・リーグ、ロッテ3-6西武、19回戦、西武14勝4敗1分、13日、ゾゾマリン)ロッテ・伊東勤監督(54)が13日、成績不振を理由に今季限りで辞任することを球団に申し入れ、了承されたことを西武19回戦(ZOZOマリン)の試合前に明らかにした。シーズン終了まで指揮を執る。2013年に就任し、昨季まで4年間で3度のAクラス入りを果たしたが、5年目の今季はパ・リーグ最下位に低迷していた。次期監督について山室晋也球団社長(57)は白紙を強調したが、今季限りで現役を引退する井口資仁内野手(42)が最有力候補に挙がる。

 突然の表明だった。試合前練習を終えた伊東監督が、報道陣をベンチ裏に集め、口を開いた。

 「球団の上の方に今季限りで、ということを伝えました。これだけ成績が思わしくなくては…。随分早い段階から思っていたが、言うタイミングがなかった」

 楽天戦(Koboパーク)が行われた今月5日、遠征先の仙台市で林信平球団本部長(53)ら幹部と会談し、辞意を伝えた。球団側から慰留はなく、その場で了承されたという。

 シーズン終了まで指揮を執る状況で異例の公表となった。指揮官は「本当は最後まで黙っておきたかった」としたが、一部報道で来季続投と伝えられたこともあり決断。選手が第一報をニュースで知るなど、文字通りの“電撃発表”となった。

 理由は、開幕から続いた成績不振だ。リーグ最下位に沈み、5月16日に37試合目で自力優勝の可能性が消滅。この日も西武に逆転負けし、借金が球団ワーストに並ぶ「35」まで膨らんだ。「(ファンを)失望させてしまったのは自分の責任。試合が終わった後など『責任は取る』という言葉を発していたが、そういう思いがあった」と伊東監督は説明した。

 現役時代は球界を代表する名捕手として西武の黄金時代を支え、引退翌年の2004年から監督として西武を指揮。1年目に日本一に輝いた。13年にロッテの監督に就任すると、昨季までの4年間で3度、Aクラス入りと安定した成績を残してきた。しかし、1年契約で臨んだ今季は、新外国人の不振や主力に故障者が相次いだこともあり、低迷していた。

 山室球団社長は「監督一人の責任ではなく、球団としてもっとやれるべきことはあった。われわれの力不足もあった」と話した。次期監督については「現状は全くの白紙」とした上で、現チームを継承し「さらに上のステージに上がれるということ」と理想像を明かした。

 そこで、最有力候補に挙がるのが今季限りでの現役引退を表明している井口だ。2009年から9シーズンにわたってロッテでプレーしており、現状を熟知しているのは大きな強みといえる。

 米大リーグで2度のワールドシリーズ制覇を経験。ダイエー(現ソフトバンク)や日本代表では、王貞治監督(現ソフトバンク球団会長)の指導を受け、学んできた。関係者によると球団内では、その経験、人間性、リーダーシップを評価する声は多く、その声が今後、高まることが予想される。

 今季のプロ野球12球団で最初となる監督辞任の発表。チーム再建へ、ロッテが大きく舵を切る。