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<米国>白人主義への抗議拡大 WHは火消しに

8/14(月) 11:38配信

毎日新聞

 米南部バージニア州シャーロッツビルで発生し死傷者を出した白人至上主義者ら極右勢力と反対派との衝突を受け、米国内各地の都市に13日、抗議デモなどが広がった。ホワイトハウスは新たに声明を出して白人至上主義者らを名指しで非難するなど、トランプ大統領の事件対応が不十分だとの批判の火消しに追われた。

 抗議デモや犠牲者の追悼集会が行われたのは北西部ワシントン州シアトルや中西部シカゴ、東部ニューヨーク市など。シアトルでは極右団体の集会付近に反対派が集まり、警官隊とのもみ合いが発生。米NBCテレビによると、暴行などの疑いで男3人が拘束され、木の棒や液体が入った風船などが押収された。

 集会にはトランプ氏支持者の極右団体メンバーら約200人が参加。公園のステージで演説中、反対派のメンバーが乱入する場面もあった。周辺の街頭に反対派約1000人が集まり公園に向かおうとしたが、警官隊が催涙スプレーを使うなどして接近を防いだ。

 ホワイトハウスは13日、報道官声明で、トランプ氏が12日にバージニア州での衝突を受けて行った暴力を非難する発言は、「白人至上主義者、(人種差別組織の)『クー・クラックス・クラン(KKK)』、ネオナチ、全ての過激派組織を含むものだ」と釈明した。トランプ氏の長女イバンカ補佐官もツイッターで白人至上主義者らを批判した。

 トランプ氏は12日の発言で白人至上主義者やネオナチに言及せず、与党・共和党議員や支持層の保守派市民もトランプ氏を批判していた。

 シャーロッツビルの衝突では、中西部オハイオ州出身のジェームズ・フィールズ容疑者(20)が群衆に自動車で突っ込み、女性1人を殺害した容疑で逮捕されたが、ロイター通信は13日、元高校教師が「(容疑者は)10代でナチスのイデオロギーに惑わされていた」と話していると報じた。

 被害者は地元法律事務所勤務のヘザー・ヘイヤーさん(32)。白人至上主義者の集会に反対するため、友人らと現場にいたという。【松井聡、ニューヨーク國枝すみれ】

最終更新:8/14(月) 12:52
毎日新聞