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元コーチ吉村禎章氏も祝福 松井が「剛」なら阿部は「柔」

8/14(月) 9:20配信

スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 巨人1―4広島(2017年8月13日 マツダ)

 右投げ左打ち。過去に偉大な捕手は大勢いるが左打ちの捕手として阿部は球界史上最強の存在だと思う。私が巨人のコーチに就任したのは彼の入団2年目。筋肉、関節に天性の柔らかさがあり技術面も含めて直すところはまるでなかった。

 ツイスト打法。私自身も練習で、体の開きを修正する際に取り入れたりしたが、それを実戦でやることが何より凄い。フォームが崩されそうになった時、逆のひねりを入れることでもう一度、ヘッドを利かせる。下半身の強さ、粘り、手首など柔らかくて強い関節…。入団当初は細身だったが、捕手として鍛えることで下半身がより強くなった。それが、ツイスト打法にさらに磨きをかけた。

 同じ左打者の松井秀喜が「剛」だとすれば、阿部は「柔」だろう。型にはまることなく、さまざまなボールに対応した順応性のある打ち方ができる。大卒で、捕手で残した節目の数字。まだまだ長くプレーしてほしいと思う。(本紙評論家)