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「出張すれば太る」の法則 ~ 1回の出張で3キロ太った西日本新聞記者の考察

8/14(月) 11:30配信

qBiz 西日本新聞経済電子版

1泊2日で3キロ増 確信した法則

 先日、宮崎県えびの市でとあるプロジェクトを取材するため、福岡から1泊2日で出張し、仕事を終えて福岡に戻ったところ、体重が3キロ近く増えていた。出張先で多忙だったにもかかわらずだ。帰還した夜、体重計に乗り一瞬がく然としたが、意外に早く平静を取り戻した。「出張すれば太る」という法則を、身をもって確信できたからだ。

移動社内、懇親会、モーニング、ご当地ランチ

 今回の出張を振り返ると、太るのも無理はない。福岡から高速バスで3時間半。出発は昼時。乗車前におむすび弁当、乗車後は休憩地点のサービスエリアでメンチカツと小籠包(しょうろんぽう)。到着早々に一仕事を終えると、そのまま関係者との懇親会(会費制)。深夜まで地元名物の地鶏炭火焼きやチキン南蛮、珍しい芋米焼酎―を楽しんだ。

 翌朝は宿泊先のホテルでバイキング式の朝食をたっぷり。昼前に仕事が終わると人気のラーメン店へ直行し、ご当地ラーメンとギョーザ、チャーハンにビール。帰りのバスでは、やはり休憩地点でサンドイッチとコーラ…。妙なスイッチが入りっぱなしだった。

 過去の出張も同じだ。移動中は列車なら必ず駅弁を食べたくなり、飛行機なら空港で好みのレストランを探す。出張先では地元でしか味わえない料理、いわゆる「現地メシ」を探し、より多く楽しもうと脚が勝手に動いてしまう。出張先での任務が重いほど、である。

出張とストレスの関係 「生命の危機」まで

 この心理は何なのか。何となく「刷り込み」がある気がする。例えば学生時代から何度も見た映画「砂の器」(1974年)。殺人事件を追うベテランと若手の刑事2人が列車内で駅弁を広げ、和やかに箸を伸ばす場面がやけに印象的だ。人気のテレビドラマシリーズ「孤独のグルメ」もそう。主人公の輸入雑貨商が仕事の合間に名も知らぬ店を訪れ、ひたすらメシを食う。いずれの場面も、メシが「ハードボイルド感」を強調するアイテムになっている。

 では、なぜそうした場面を自分の出張と重ねるのか。経済評論家、勝間和代さんの無料メールマガジンにヒントを見つけた。「出張が続くと太るわけ」と題したある日の投稿。食欲について、自宅は「リラックスできているので、お腹が空いても気にならない」のに対し、出張先は「食べられるときに食べないと」「食べてリラックスしよう」となると指摘。そして「生命の危機を感じると食べたくなる」「ストレスが高いと、食べて解消しようとして太る」と結論づけている。

 たしかに出張は高ストレス。遠隔地での仕事は「一発勝負」の色合いが強く、勝間さんの指摘通りだと思う。とはいえ出張を避けたいとは思わない。適度な頻度ならむしろ大歓迎。メシに限らず、現地の市民との出会いも楽しみだからだ。

 結局、今回の出張太りは1週間足らずで解消。熱帯夜対策のエアコンで寝冷えし、お腹を壊してしまったのが原因ではあるが、早くも次回の出張取材を画策している。

西日本新聞社