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「本物の美」鑑賞に帰省客ら続々 21世紀美術館で開催の「江戸絵画の真髄展」

8/14(月) 1:08配信

北國新聞社

 金沢21世紀美術館で開催中の東京富士美術館所蔵「江戸絵画の真髄(しんずい)展」(北國新聞社、一般財団法人石川県芸術文化協会主催)は旧盆入りの13日、帰省中の家族連れや観光客らが続々と鑑賞に訪れた。江戸絵画260年の歴史を代表する狩野(かのう)派(は)や琳派(りんぱ)、奇想派などのスター絵師らが腕を振るった「本物の美」に一目触れようと、開場を待ちわびる来場者の列ができた。

 江戸絵画ブームの火付け役となった伊藤若冲(じゃくちゅう)の「象(ぞう)図(ず)」「鶏図(にわとりず)」をはじめ、近年注目を浴びている曾我(そが)蕭(しょう)白(はく)の「南泉斬猫図(なんせんざんびょうず)」「観(かん)瀑(ばく)図(ず)(山水瀧図(さんすいたきず))」など、展示された54点の大半が北陸初公開となっている。高価な金箔(きんぱく)や岩絵の具などを惜しげもなく使った絢爛(けんらん)豪華な屏風(びょうぶ)も並び、鑑賞者は正真の美術世界に浸った。

 会場には、それぞれの作品に最も適した特注のショーケースが並べられ、絵画を通して絵師の息づかいまで感じ取れる工夫が凝らしてある。仏像などの美術鋳物を制作している会社員西田敏浩さん(41)=高岡市戸出町4丁目=は「本物の江戸絵画をこれほどの至近距離で鑑賞できる機会は初めてだ。筆先の一本一本の線まで見ることができ、勉強になった」と語った。

 会場では、14日に日本画家の丹羽俊夫さん、16日に日本画家の古澤洋子さんによる作品解説が行われる。いずれも午後2時からとなる。展示は午前10時~午後6時。入場料は一般1200円、中高生1千円、小学生800円。26日まで。

北國新聞社

最終更新:8/14(月) 1:08
北國新聞社