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戦争の証し 風化させぬ

8/15(火) 7:03配信

日本農業新聞

 今日は終戦の日。千葉県匝瑳市の農地に、太平洋戦争当時に作られた空襲から戦闘機を守る防空壕「掩体壕(えんたいごう)」が残る。

 旭市に住む農家、品村初子さん(73)が所有し、「コシヒカリ」を作る水田に2基が並ぶ。戦時中、海軍が香取航空基地を造るため周辺の土地を接収し、このドームを築いた。コンクリート製で大きさは幅30メートル、高さ6メートル。翼を畳んだ戦闘機を1基に3機隠せた。

 戦後、国から土地が戻る際、品村さんの家族は掩体壕を物置に使おうと考え、そのままにした。終戦から72年過ぎ、風化が進んだ今も農機などを置き続けている。

 間近に立つ市の教育委員会の案内板には、戦争末期、ここから硫黄島に向けて特攻隊が飛び立ったと記されている。品村さんは「今も基地で働いた経験がある人が見に来る。このまま、ずっと残そうと思う」と話した。(富永健太郎)

日本農業新聞

最終更新:8/15(火) 7:03
日本農業新聞