書籍「ブラック部活動」(内田良著 東洋館出版社)の中で、部活問題対策プロジェクト代表の小阪成洋氏は、自身の小中学校教諭の経験を踏まえて、いくつかの問題点を指摘している。
それによると、小学校の部活としては、野球・サッカー・バスケなどが花形で、中には中学・高校と同じように加熱し、「地区大会での勝利」を目指した部活動という様相を呈しているところもあるという。このことが、本来の目的である教育活動の質を低下させているとしている。
また小学校独自の課題もある。小学生は身体が未発達であることから、疲労などにより健康を損ないやすいという。教員も、担任が全教科を担当するので、1回の準備をもとに複数のクラスで授業するというわけにはいかず、1~6時間目まで授業や生活指導をし、放課後部活指導を行うのでは息つく暇もないという。さらに小学生という幼い学齢段階では、顧問なしでの活動は考えられず、必ず顧問がついて、安全やトラブル防止に常に気を配らなくてはならない。
小阪氏は同書の中で、「『部活動問題』が注目されるようになったが、その中に小学校は必ずしも入っていない。中高以上に問題をはらんでいるともいえる、小学校の部活動にもスポットを当てなければならない」と警鐘を鳴らしている。
(取材・文/高山千香)
最終更新:2018/10/2(火) 17:27
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