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「ファミマ直結交差点」なぜできた? 専用右折レーン、店舗駐車場内で信号待ちも

8/16(水) 7:10配信

乗りものニュース

信号待ちを横目に、別の出入口から出る人も

 コンビニエンスストアに直結した交差点が、新潟市南区にあります。道路は国道460号と新潟県道325号で、店舗名は「ファミリーマート新潟西白根店」、2017年8月3日(木)に「サークルK」から業態変更しました。

【地図】「ファミリーマート新潟西白根店」の位置

 店舗の駐車場は広く、ここへ入るためだけの右折レーンや、駐車場から出るためだけの信号機も設置されています。ファミリーマート広報部に話を聞きました。

――なぜ、コンビニエンスストアのためだけの右折レーンと信号が設置されているのでしょうか?

 この場所にはもともと、スーパーやドラッグストアなどが集まった大規模商業施設があり、その跡地に「サークルK」ができました。右折レーンや信号は、大規模商業施設だった当時からのものです。

――やはり「コンビニ専用」の右折レーンや信号機は珍しいのでしょうか?

 全国におよそ1万8000店あるファミリーマートでは、ここ以外に聞いたことがありません。広い駐車場も大規模商業施設の名残ですが、出入口は信号が設けられたところ以外にも2か所あり、それらには信号がありません。コンビニから出るための信号待ちの列を横目に、別の出入口から出ていくこともできるので、信号待ちを一風変わった光景と思う人もいるようです。

かつては近くに駅も

 地元の新潟南警察署によると、この交差点の右折レーンと駐車場出口のための信号は、1993(平成5)年、大規模商業施設の開業にともなって設置されたそうです。

「周辺は新興の住宅地で、その当時交通量が増加していたこと、また近くに電車が走っていたこと、そうした状況下で大規模商業施設ができたことから、歩行者の安全を確保するために右折レーンと信号機が設けられたようです」(新潟南警察署)

 ちなみに、新潟南警察署がいう「電車」とは、新潟交通電車線のことで、この近くに千日(せんにち)駅がありました。同線は新潟市の白山前駅と燕市の燕駅とを結んでいましたが、1999(平成11)年に全廃されています。

 店舗面積1000平方メートル以上の大規模商業施設においては、2000(平成12)年に制定された大規模小売店舗立地法によって、来客のクルマによる右折待ち渋滞などが発生しないようにするといった店舗の設置者が配慮すべき事項が定められました。変遷を経て「コンビニ専用」となった信号機と右折レーンは、その先駆的な例のひとつだったのかもしれません。

乗りものニュース編集部