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若い才能を開花させるため、F1にはミナルディのようなチームが必要!?

8/17(木) 7:51配信

motorsport.com 日本版

 若手ドライバーがF1にたどり着くのが非常に難しくなった今、かつてのミナルディのようなチームがF1にはもっと必要だと、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは語る。

【写真】片山右京がドライブするミナルディM197

 1985年にF1デビューを果たしたミナルディは、優勝こそないもののF1の中で独自の存在感を発揮し、2006年にレッドブルに買収されスクーデリア・トロロッソと名が改められるまで、参戦を続けていた。

 ミナルディは、才能ある若手にチャンスを与えることでも有名だった。フェルナンド・アロンド、ジャンカルロ・フィジケラ、ヤルノ・トゥルーリ、マーク・ウェーバーは、いずれもミナルディでF1デビューを果たしたドライバーたちである。

 HRTやケータハム、マノーといった新興チームが相次いで撤退したことで、今のF1にはかつてのミナルディのように若手ドライバーの”入り口”となるチームが圧倒的に不足している。そのためフェラーリは、シャルル・ルクレールやアントニオ・ジョビナッツィを乗せるため、ザウバーをジュニアチームにすることを協議中であると言われる。

「若いドライバーたちは、適切なタイミングで適切な場所にいる必要がある」

 そうシュタイナーは語る。

「他にできることは何もないんだ。現時点では、シートをお金で買うことすらできない」

「ミナルディがF1にいた時、(若い)ドライバーを(F1に)連れてくるのは、彼らの義務だったからだ。だからこそ、彼らは存在できていた。それが彼のビジネスモデルであり、ドライバーを育てることになった。それは実に良いビジネスモデルだ」

「2011年に(ダニエル)リカルドがHRTのマシンをドライブした時に似ている。彼は何もできなかったが、良い経験にはなったのだ」

「後方を走るチームが無いというのは良いことかもしれないが、逆に悪いことかもしれない」

 シュタイナー曰く、F1のトップチームは、経験の無い若手ドライバーを走らせることに非常に消極的になっているという。なぜならF2と今のF1の間には大きなステップがあり、その状態でステアリングをを託すことはリスクが大きいというのだ。

「彼ら(ルクレールとジョビナッツィ)はふたりとも良いドライバーだし、大きな可能性を秘めていると思う」

 そうシュタイナーは言う。

「フェラーリかメルセデスのいずれかから、将来のスター候補が登場することだろう。しかし、彼らがシートを得るのは非常に難しい」

「F2からF1に昇格するというのは、全く別の球技をやるようなものだ。それほど大きな差がある。少し学習する必要があるんだ。シャルルやアントニオを直接フェラーリに乗せるのは、リスクが大きい」

「うまくいくかもしれないが、うまくいかない可能性の方が高い。なぜなら、いくつかの小さなミスをする可能性が高いからだ」

「このスポーツは非常に複雑で、経験がない若い時にはミスを犯すものだ。経験を買うことはできない。時間が必要なのだ」

Lawrence Barretto, Matt Beer