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なぜ、テレビはネットのデマに踊らされるのか 番組制作者らが語る5つの危機

2017/8/20(日) 11:01配信

BuzzFeed Japan

2.バラエティと報道、垣根の消滅

二つ目に挙げられるのが「バラエティと報道の垣根の消滅」である。

朝の情報番組や昼のワイドショーは報道か、バラエティーか。また、夜のバラエティでもニュース仕立てで世の中の話題を紹介するものが増えた。

視聴者の側から見たら、すでにバラエティと報道の間に区別はない。テレビで流れている情報が事実か事実ではないかの区別の方が重要だ。バラエティだからと嘘を本当のように報じられたら視聴者は困惑する。

だが、報道であれば二重三重チェックが入るのに、バラエティではそこまでの体制がなく、誤字脱字レベルのチェックにとどまりがちだという。

これと全体的なネットリテラシーの低さが重なると、ミスの元となる。

3. 予算の削減

では、自分で取材をすればいいのではないか。ネットに頼らずに。それに対しては、あるフリーの男性ディレクターがこう証言する。

「昔はほとんどありませんでしたが、ニュース番組、情報番組を観るとパネルめくりが増えていますよね。あれは安いんですよ。取材に行かなくていいですから。VTRを撮るとなると、例えばカメラマンで10万、出張費用で5万。その他諸々で単純計算で約20万」

「二次情報を使う習慣は増えています。いまでは、なにか起きたら『もらえばいいんじゃない?』『○○新聞のこれ、買えばいいんじゃない』とか、引用してきた情報で作るということは増えていますから」

BuzzFeedではネットで興味を惹かれる情報を見つけたときは、まずは発信者と連絡をとることを試みる。直接自分がそこに行けなくても、違う方法で情報を確認できないか、様々な手法を用いる。

だが、複数のテレビ関係者の証言からは、ネット発のネタへの対応に不慣れな現場の実態が浮かび上がる。

「ちゃんと裏を取って取材しよう」となるときもあれば、確認をすっとばして「このまま、まとめればいいだろう」となるときもあるそうだ。

その判断基準は、担当者次第だという。

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最終更新:2017/8/20(日) 15:49
BuzzFeed Japan

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