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年収400万円田舎の公務員と年収600万円東京の上場企業勤務、どっちがいい?

8/23(水) 17:09配信

THE PAGE

 「年収400万円の田舎暮らし公務員」と「年収600万円の一部上場会社勤務で東京暮らし」のどちらがよいかという比較がネットで話題となっていました。日本では不景気が20年も続き、今や公務員はもっとも好条件の職業となっていますから、この場合には400万円の公務員で田舎暮らしに軍配が上がりそうです。ただ、安月給でもよいので田舎暮らしがよいのか、物価の高い東京で少し多めの給料をもらう方がよいのかというテーマはそう簡単に結論が得られるものではありません。

「低所得層」とは、どのくらいの収入の人たちのことなのか

 地方は物価が安く住みやすいですが、給料は東京に比べて低いのが現実です。2014年度の県民経済計算によると、東京の1人あたりの所得は約450万円でしたが、例えば宮崎県は238万円、青森県は240万円と東京の半分近くの水準でした。

 物価が同じだけ安ければ東京と地方は互角ということになりますが、物価は思ったほど安くはありません。総務省がまとめた小売物価統計調査によると、10大費目を総合した物価指数は、もっとも高い東京都はもっとも安い宮崎県・群馬県の1.08倍でした。

 コンビニで買う商品などで地域ごとに大きな差が生じることは考えにくいですから、妥当な結果かもしれませんが、東京と地方の物価水準をこれだけで比較することはできません。世帯の支出でもっとも多いと思われる住宅については、東京と地方で雲泥の差があります。

 東京カンテイがまとめた2017年6月の中古マンション価格は、東京と宮崎では約3倍の差がありました。東京の70平方メートルのマンション価格は約4800万円ですが、同じ広さのマンションを、宮崎県では1605万円で、青森県では1459万円で購入することができます。30年分割で考えた場合(金利は含まない)、1年間に100万円もの差がついてしまいます。

 また地方の場合には、どのコミュニティに属するのかにもよりますが、互いにモノを融通することで、お金がかからずに食材などを手に入れられるというケースもあります。

 しかしながら最近では、余剰住宅が増え、東京でも郊外にいくと破格の安値で住居が買えるというケースが増えています。東京の生活費が突出して高いという状況は、以前より緩和されているかもしれません。経済的な損得ということもありますが、仕事やキャリアを中心に考えるのか、生活を重視するのかという視点で、東京と地方を選択するのがよいのかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:8/29(火) 5:51
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