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孫はかわいい。でも...... 面倒をみるのが憂鬱。「孫ブルー」な祖母たち

2017/8/22(火) 6:02配信

BuzzFeed Japan

なぜ、はっきり断れないのか

第一生命経済研究所主任研究員の北村安樹子さんが2014年、全国の55~74歳の孫がいる男女に実施した調査によると、「子育ては、祖父母を頼らず、親自身で行うべきだ」と考えている祖父母が約8割。また「孫の世話は大変だが、娘や息子のためには引き受けるべきだ」と考えている祖父母は約7割いた。

この2つの質問を合わせ、「本来は親自身で行うべきだが、祖父母は引き受けるべきだ」と考える祖父母は、過半数となった。笑顔で孫を預かってくれるとき、祖父母はこんな複雑な思いを抱えているかもしれないのだ。

共働きが増え、子育てのサポートを祖父母世代に頼るケースは少なくない。育児を手伝う祖父を「イクジイ」と呼ぶ新語も生まれた。政府は2016年度、三世代同居を支援するため、住宅リフォーム補助事業を予算計上した。

日本では、育児や介護について、家庭内労働力を最大限に活用することで、社会化をしてこなかった。最近になってようやく、介護のために現役世代が離職することが問題視されるようになったものの、孫育てのために仕事や趣味をあきらめる祖父母については「美談」として語られる風潮が強い。それどころか、自己犠牲を払っていることさえ認知されず、「孫育てこそ余生の幸せ」「高齢者の活用」と決めつけられることもある。

河村さんは、当事者がもっと自分の意思を大事にしていい、と訴える。

「娘の仕事と自分の趣味だったら、あなたが大切にすべきなのは当然、自分の趣味です。自分の人生で大切にしたいことくらい、自分自身で決めましょうよ」

祖父母にできることとは

孫育てが生きがいだという人を否定したいわけではないし、現役世代に負担を押しつければいい、と言っているわけでもない。要はコミュニケーションのやり方だ。河村さんは、長女の息抜きのために双子を預かることもあるが、こう言うようにしている。

「預かってあげるけど、私は3時間が限度だからね。3時間であなたが息抜きできるというのなら行ってらっしゃい」

3時間は「かわいい」と思いながら世話をすることができる限界だ。それを超えると、体力的にも精神的にもつらくなる。できる範囲で子育てを手伝いたいのだという気持ちを、率直に伝える。

「同じことは、祖父母世代に限らず、子育て世代にも言えます。誰もが急に年をとるわけではない。そして誰もが人生は一度きり。他人に遠慮したり、決められた”役割”に甘んじて我慢したりするのではなく、自由を手放さない人生を歩んでほしいのです」

年をとると思うように体が動かなくなったり、これまでできていたことが難しくなったりする。そんなリアルな面を「わかってもらえない」と嘆くのではなく、具体的に伝えることこそが祖父母の役目だ、と河村さん。

「老いとはどういうことか、を正しく伝えることは、祖父母世代にしかできない教育です」

著書の最後に、河村さんの長女が手記を寄せている。「『娘さんは本当に大丈夫なの?』という心配を拭うために」と綴られた文章は、あたたかく、母娘が互いの人生を尊重している様子が伝わってくる。まさに「孫ブルー」の処方箋であるように思えた。

Akiko Kobayashi

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最終更新:2017/8/22(火) 10:30
BuzzFeed Japan

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