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その理由は謎! 蚊に一番刺されやすい血液型は?

8/22(火) 20:57配信

TOKYO FM+

日本が世界に誇る各界の“知のフロントランナー”を講師に迎え、未来の日本人たちに向けてアカデミックな授業をお届けするTOKYO FMの番組「未来授業」。8月9日(水)の授業講師には、東京慈恵会医科大学教授の嘉糠洋陸さんが登場!

嘉糠さんの専門は衛生動物学と寄生虫学で、特にマラリアやジカ熱、デング熱などの感染源となる蚊の研究を長年続けており、研究室では万単位の蚊を飼育する言わば蚊のスペシャリスト。
3時間目となるこの日の放送では、「蚊は、羽ばたいていない」をテーマに、蚊が空中を飛ぶ仕組みなどについてお話を伺いました。

これまでの授業では、蚊が人間を探知するメカニズムや血を吸うときの驚きの仕組みを紹介してきましたが、蚊はどのようにして空中を飛んでいるのでしょうか?

ヘリコプターなどが空中で静止した飛行状態のことをホバリングと言いますが、蚊もホバリングしているそうです。ただ、これまでその仕組みがよく分かっていなかったのですが、嘉糠さん曰く、今年に入り蚊の羽根の動きがプロペラのように回して飛行していることが解明されてきており、「あの精巧にチューニングされた飛び方はほぼヘリコプターと同じ。羽根の向きは違いますが両輪という意味ではオスプレイに似ている」と言います。

いわば蚊は吸血するために適した飛び方を進化の過程で獲得してきたと言えます。そんな蚊の針には血の味を感知するセンサーがありますが、血液型と刺されやすさの関係性も気になるところ。

嘉糠さんによると、「日本人のO型の人は、A型の人に比べて2倍ぐらい刺されやすい」という日本人を対象にした研究結果もあるそうです。

研究のために蚊を野外に捕りにいくことがよくあるという嘉糠さんですが、そのときの一番簡単な捕獲方法は人をおとりにすることなんだとか。刺されやすい仲間に暗闇の中で体育座りをしてもらい、その周りで他の人が網を振るだけで面白いように捕れると言い、そのおとりとなる人は必ずO型なのだそうです。

蚊に刺されやすいのはO型の人だけで、他のA型、B型、AB型は横並びだそうですが、なぜ血液型で刺されやすさが決まってくるのか……その理由はまだ解明できていないのだとか。

また、嘉糠さんは血液型以外にも刺されやすいタイプについて解説してくれました。

お酒を飲んでない人とお酒を飲んだ人が並んでいた場合、蚊が選ぶのはお酒を飲んだ人。
お酒を飲むと心拍数とともに体温が上がり、呼吸回数が増えるので、二酸化炭素の放出する量も増えます。当然ニオイも出てくるわけで、蚊が獲物を感知する3大要素である二酸化炭素、ニオイ、熱のすべてが強くなることが、その理由だとされています。

そのほか、刺されやすいのは大人よりも体温が高い子ども。特に赤ちゃんは狙われやすいので外出の際には注意が必要です。

そして、最後に嘉糠さんが紹介してくれたのは、蚊に刺されやすい色。
それは“黒色”なのだそうですが、気になるのはその理由。
蚊が動物の血をメインに吸っていた大昔、多くの動物は茶色やこげ茶色などの体毛で覆われていたため、蚊にとって濃い色はひとつの重要なマーカーだったそうです。
しかし、人間には動物ほどの体毛がないことから、蚊にとって色はそれほど重要な要素ではなくなったと言われていますが、昔の名残なのか「色で比較すると黒に寄ってきます」と嘉糠さんは話してくれました。

最終更新:8/22(火) 20:57
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