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「その表現、法的にOK?」 健康食品のネット広告、大手企業が一部事業を大幅縮小

2017/8/25(金) 19:01配信

BuzzFeed Japan

「ガンが消える」「疲労回復」などの言葉と共に健康食品を勧める--そんなインターネット広告への批判が高まり、業界に変化が生まれている。医薬品・衛生雑貨大手の小林製薬はBuzzFeed Newsの取材に、健康食品のアフィリエイト広告事業を大幅に縮小していることを明かした。小林製薬が避けようとした健康食品のネット広告の「リスク」とは。小林製薬、関係省庁を取材した。【BuzzFeed News / 朽木誠一郎】

小林製薬「意図しない内容の広告があった」

小林製薬によると、対象はサプリメントなど健康食品のアフィリエイト広告事業。2017年3月から縮小を始め、8月末にはほぼ撤退。ただ、化粧品などのアフィリエイト広告は減らしていないという。

健康食品に限って大きく減らしている理由とは。小林製薬の広報担当は「われわれの意図しない内容の広告が世の中に出てしまっていたため」とBuzzFeed Newsに説明する。

なぜ、「意図しない内容の広告」が出るのか。アフィリエイト広告の仕組みが原因だ。

アフィリエイト広告の仕組みは、こうだ。登場するのは主に「広告主」「アフィリエイト広告会社(ASP)」「アフィリエイター」の3つ。今回の場合は、広告主が小林製薬になる。

広告主の小林製薬は、ある商品の宣伝をASPに依頼する。ASPはアフィリエイターと呼ばれるブログのライターやウェブサイト運営者らに、その商品に関する記事を自身のブログやウェブサイトに書くように仲介する。

広告主は、商品PRのための予算を仲介するASPに支払う。アフィリエイターには、自身のサイトに掲載した商品リンク経由で読者が商品を購入した場合に、販売額の一部が「成果報酬」として支払われる。

アフィリエイトという仕組み自体に問題があるわけではない。個人でも企業でも、商品を紹介する記事に、アフィリエイトのリンクを張ることは珍しくない。

だが、これが問題になるケースもある。アフィリエイトの仕組みについて読者に明示せずに、その商品を宣伝する「ステルスマーケティング(ステマ)」や、アフィリエイターが法に触れるような表現で商品を紹介する例だ。

アフィリエイト広告では、通常の広告と違い、アフィリエイターがどのように商品を紹介するかについて、広告主が事前に完全に把握することが難しい。これが、小林製薬が言う「意図しない内容の広告」だ。

過去には、DeNAが運営していた健康医療情報サイト『WELQ』(現在は閉鎖)の事例がある。「死にたい」という検索ワードでトップ表示された記事に、転職サイトの自己診断サービスのアフィリエイト広告を掲載し、問題になった。

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最終更新:2017/8/25(金) 19:02
BuzzFeed Japan

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