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関東大震災の朝鮮人虐殺 犠牲者遺族会が発足=韓国

8/30(水) 17:49配信

聯合ニュース

【釜山聯合ニュース】1923年の関東大震災時に起きた朝鮮人虐殺事件の被害者遺族が30日、真相究明と賠償を求めるために遺族会を立ち上げた。

 「関東大地震朝鮮人大虐殺犠牲者遺族会」はこの日午後、釜山市内で発足式を開き、活動を正式に開始した。

 これまで、日本による植民地時代の強制徴用被害者や旧日本軍の慰安婦被害者、原爆被爆者の遺族会や団体は存在したが、関東大震災での朝鮮人虐殺に関連した遺族会が作られたのは初めて。

 遺族会は、2014年に被害の事実が確認された趙卯松(チョ・ミョソン)さん(済州出身)、日本にある墓地が後になって確認された姜大興(カン・デフン)さん(慶尚南道出身)の遺族ら7家族が結成した。

 趙さんの孫、趙ミョンギュンさんは「祖父の兄弟5人が日本の警察に殺された」とし、「父に続いて孫の私が真相を究明する使命を引き継ごうと思う」と述べた。

 犠牲者数に比べ遺族の数が少ないのは、真相調査と研究が不足し、ほとんどの犠牲者の遺族が両親・親戚が被害に遭った事実を知らないためだ。

 関連調査機関もなく、事件をテーマにしたドキュメンタリー映画の製作に取り組む在日コリアンの呉充功(オ・チュンゴン)監督をはじめとする活動家が被害者と推定される人を探し歩いている。

 呉監督は「これほど長い時間が流れても、韓国政府が犠牲者の遺族が誰なのかただ1人も明確に発表していない状況が非常に残念だ」と述べた。

 遺族は韓日両国の政府に虐殺の真相を速やかに究明し、他の被害者を探すよう促す計画だ。遺骨の返還や賠償・補償などの措置も求める。

 遺族らはこの日午前に犠牲者が最後に踏んだ朝鮮の土地である旧釜山埠頭近くのスミル公園で犠牲者を追悼するための祭祀を行い、祖先の霊を弔った。

 1923年9月1日に関東地域で発生した大震災では10万人以上の死者・行方不明者が出た後、「朝鮮人が井戸に毒を入れ、略奪している」とのデマが流れ、日本人が多くの朝鮮人を集団で殺害した。

 今年6月に韓国で公開されたイ・ジュンイク監督の映画「朴烈」(原題)の物語の背景でもある。

 14年、国会の与野党議員103人は「関東大地震朝鮮人虐殺事件真相究明および名誉回復委員会」を設置する特別法案を発議したが、可決されず廃案となった。

 政府機関「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者ら支援委員会」が虐殺の調査に協力したが、この会も15年末に解散した。

 発足式に出席した日本の市民団体「関東大震災時朝鮮人虐殺90年神奈川実行委員会」の山本すみ子代表は「遺族会の発足をきっかけに、韓日両国が共同で虐殺の事実をはっきりさせるよう力を合わせたい」と述べた。

 「公人のヘイトスピーチを許さない会」の松岡節子共同代表は「関東大震災の朝鮮人虐殺について日本はまだ釈明しておらず、責任を負おうとしていない」とし、「日本人として朝鮮人の犠牲者の方に心から許しを請う」と話した。

最終更新:8/30(水) 20:50
聯合ニュース