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解任説を一蹴!ハリルホジッチ監督が貫き通した信念…先発抜擢の浅野と井手口が殊勲弾

8/31(木) 22:32配信

GOAL

「メルシーボク! 日本国民のための勝利でした」

試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は喜びを爆発させながら、そう語った。

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日本代表は2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選 第9戦でオーストラリア代表を2-0で下し、6大会連続で本大会への切符を勝ち取った。

まさに信念を貫き通した結果だった。

ハリルホジッチ監督の周辺では不穏な空気が流れていた。ワールドカップ出場権を逃す可能性がある中、水面下では「解任」へ向けた動きがあるのではないかとうわさされていた。会見で厳しい質問を投げかけられ、感情を露わにしながら反論する場面も少なくなかった。

例えば今回の代表メンバー発表会見では、こんなシーンがあった。元日本代表DFの秋田豊氏から、植田直通や三浦弦太といった経験の少ない若手選手を選んだことに関して「経験のある吉田(麻也)や昌子(源)がケガをしてしまったら、経験のないCBを途中から出すのは難しいのでは?」と問われたのだ。

ハリル監督は日本代表経験者に「元選手だと存じ上げているし、日本選手のメンタリティも知っていると思う」「日本には常に年配を尊重する伝統があることは知っている」と文化を尊重した上で「イングランドやフランスでは18歳でデビューする選手もいる。フランスでは(ウスマン)デンベレや(キリアン)ムバッペらが選ばれている」と反論。「どこかのタイミングで経験を積み上げることも必要だ。私は能力のある才能のある選手だと思って選んでいる」と話し、経験の少ない選手であっても能力があるなら信頼して使うべきだと力説していた。

結果として植田や三浦が起用することはなかったが、それでもオーストラリア戦では浅野拓磨や井手口陽介といった20代前半のプレーヤーを先発に抜擢。その二人がそのまま、スコアボードに名前を刻むことになった。己の哲学を突き通した末につかみ取ったワールドカップの切符だった。

試合後、指揮官は「我々のチームを応援してくれてありがとうございます! 皆さん素晴らしいサポーターです。皆さんのことを誇りに思います」と、詰めかけた観衆にお礼の言葉を口にした。重圧から解放され、心なしか表情はいつもより穏やかに見えた。

サッカー界では何が起こるか分からない。この先も、ハリル監督に、日本代表に試練が訪れることはあるだろう。しかし、重圧のかかる予選を勝ち抜いた経験は、指揮官や日本代表チームを強くしていくはずだ。

ロシア・ワールドカップ本大会が開幕するのは2018年6月14日。世界最高の祭典に向けた“サバイバル”に、ロシアで世界を驚かせるための戦いに、ハリルホジッチと選手たちは挑んでいく。

最終更新:8/31(木) 22:32
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