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“LINEいじめ“夏休みに加速する実態とは 自殺が多い9月1日に考える

2017/9/1(金) 22:13配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 内閣府がまとめた18歳以下の自殺者数のデータによると、2013年までの42年間で亡くなった人が最も多いのは「9月1日」だ。長い夏休みを終え、久しぶりの登校日に当たることから、いじめを受けている子どもたちに取って、プレッシャーが最も重くのしかかる日だとされている。背景には、学校で顔を合わせなることなくコミュニケーションを取ることができる、LINEなどSNSの存在があることも大きい。

 AbemaTV『AbemaPrime』では、今、中高生の間で深刻化する“LINEいじめ“に焦点を当て、家族などを取材した。

 中高生たちに話を聞くと、

 「グループから嫌だなと思う人を強制的に抜けさせる」(中1)
 「その子以外の人でグループを作って悪口を言ったりとか。イジメかどうかは分からないが、急にグループから外すというのもある。」(高3)
 「『○○君うざくない?』『明日無視しようぜ』みたいな感じのことをLINEで言ってきて、それに乗らなかったら、自分もその子にいじめられる。それが集団でのいじめにつながっちゃうということがよくあった」(高1)

 と、いじめに発展しかねないコミュニケーションが日常的に起こっていることを伺わせる。

 高校生と共同でLINEのコミュニケーションを研究している加納寛子・山形大学准教授が入手した実際のやりとりによれば、「手が滑った」など、誤操作で退会させてしまったかのような言い訳をしながら、グループから外したあとで個人の悪口を言い合い、再び招待して“遊ぶ“ようなケースもある。メッセージ=言葉だけでなく、やりとりの文脈の中で巧妙に不安に陥れ、暗にいじめを行うという実態もあるのだ。

■被害者遺族「文字は何度も見ることができるので、どんどん傷ついていく。」

 先週末、青森市で自ら命を絶った中高生ら18人の写真や遺族のメッセージなどを紹介する展示会が開かれた。新学期を迎える子どもたちの命の危険を訴えるのは、長年いじめ問題に取り組んで来た「ジェントルハートプロジェクト」の小森美登里さんだ。小森さん自身も19年前、娘の香澄さんをいじめによって亡くしている。「やはりこの時期に(展覧会を)やって、メッセージを子どもたちに見て頂いて、『もう1回頑張ってみよう、自分1人じゃないかも』と思ってほしい」と話す。

 「娘の死をまだ受け入れたくないというか。認めたくない」。展示会に参加した葛西剛さんも、自殺で我が子を亡くした遺族の一人だ。去年8月、当時中学2年の娘・りまさんが線路に入り、自ら命を絶った。りまさんを撮影した写真は地元の写真コンテストで最高賞を受賞したが、被写体が故人であることを理由に内定を取り消されたことも報じられた。それから1年、葛西氏は娘のことを思わない日はない。

 りまさんが受けていた“LINEいじめ“。トーク画面には中傷する文章が並び、自死を促すようなものもあった。葛西さんは「『死ね』という言葉は一番心に刺さる言葉。普段使うような言葉じゃないが、SNSでは当たり前のように使われてしまう」と話す。

 3年前、海に身を投げて命を絶った大森七海さん(当時高校2年)も、LINE上でいじめを受けていた。七海さんの母親は「『存在自体がうざい』『自殺迷惑』とか。文字は何度も見ることができるので、どんどん傷ついていく。口では言えないことでも、文字はその時の気分が簡単に出てきちゃう」と話す。七海さんは携帯を見るのが怖く、家に帰っても一切触らない時期もあったという。

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最終更新:2017/9/1(金) 22:23
AbemaTIMES