ここから本文です

父親たちの抱っこ紐。街ゆく人々の目にはどう見えている?

2017/9/2(土) 21:20配信

投信1

抱っこ紐着用の父子は、母親に見捨てられた気の毒な姿!?

子どもを背中に背負い固定するための用具をおんぶ紐と言うように、前に抱いて固定する用具は抱っこ紐と呼ばれています。

時代とともに影をひそめていったおんぶ紐に代わり、現在街角では見かけるのはもっぱら抱っこ紐です。抱っこ紐は男女ともに愛用され、赤ちゃんを抱いて歩く男性もごく普通に見かけるようになりました。

この光景に対しては好意的な声が多いのですが、少数ながら不快感を発する声のあることもまた事実です。

不快感を発する声の代表は、70代以降の男性です。

「気の毒で、見ていられない」

この世代は長い間、子育ては女性の役目という意識の中で生きています。その目で見ると、赤ちゃんを抱いた男性は「妻に逃げられた夫」か「嫁に頭の上がらない夫」と映り、わが身に置き代えてしのびない思いに駆られているようです。

ただし、この声はどこまでも街角だけのことです。家のなかでは、子あるいは孫に頬ずりをし、目じりを下げっぱなし。おんぶや抱っこ、お馬さんになって子や孫を背中に乗せて喜んでいるという話はよく耳にするところです。

子どもを愛おしいという気持ちに、男女の別はないということでしょう。

子ども連れの男性はステキでも、抱っこ紐の男性は別

抱っこ紐はひとまず置き、子どもを連れた男性に対して、女性たちは好感情を持つことが多いようです。

女子大生が、若い男性に向けた感想です。

「小さな子どもの手を引いて歩いている男の人って、なんかステキだなと思ってしまう。やさしそうな表情をしているのよね」

ただし、抱っこ紐を着用した男性となると、話は別のようです。

「う~~~ん、ちょっとねぇ」

複雑な思いがあるようです。

同じ女性でも、世代が異なると、視点も異なります。

日曜日の昼下がり、私鉄車内。

30歳前後のイケメン男性が抱っこ紐を着用し、座っていました。足元には、紙おむつなど赤ちゃん用品の入った大きめのバッグが置かれていました。

抱っこ紐の中では、男性によく似た1歳前後の男児、将来のイケメン君がニコニコと微笑んでいます。おそらく父子でしょう。

「あのお父さん、若いのに、えらいわね。私らのころには、父親が子どもを抱いて歩くなんて考えられなかったものね」

正面に座っていた50代女性が小声で、やはり50代の隣席女性に話しかけました。

隣席の女性もまた、小声で返事をしました。

「でもさ、やっぱり父親じゃダメね。お母さんだったら、あんな抱き方はしないはずだもの」

1/2ページ

最終更新:2017/9/13(水) 0:15
投信1