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故郷内モンゴル遊牧民の祭り、ナーダムの競馬 予想した黒い馬が1位でゴール

9/17(日) 15:10配信

THE PAGE

 日本の3倍という広大な面積を占める内モンゴル自治区。その北に面し、同じモンゴル民族でつくるモンゴル国が独立国家であるのに対し、内モンゴル自治区は中国の統治下に置かれ、近年目覚しい経済発展を遂げています。しかし、その一方で、遊牧民としての生活や独自の文化、風土が失われてきているといいます。

【写真特集】故郷内モンゴル 消えゆく遊牧文化を撮る―アラタンホヤガ第3回

 内モンゴル出身で日本在住の写真家、アラタンホヤガさんはそうした故郷の姿を記録しようとシャッターを切り続けています。内モンゴルはどんなところで、どんな変化が起こっているのか。

 アラタンホヤガさんの写真と文章で紹介していきます。

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 2012年に私はジューグン・ウジュムチン・ホショーのサーメ・ソムにあるハダン・オボー祭りに参加することができた。シリンホト市からバスと乗合タクシーを利用し、6時間以上かかる道のりだった。

 私が到着した翌日の朝2時半には起きて、スルゲルンさんとバイクで20キロ先のオボーへ出発した。

 スルゲルンさんのところで、私は朝5時にオボーから降りて、競馬場へバイクで向かった。モンゴルではオボー祭りの後、ナーダムの競馬と相撲会が行われるのが一般的で、弓射は最近、行われないことが多くなっている。

 もちろんそのオボーの規模や知名度によって、ナーダムの規模も異なる。モンゴルの競馬場というのは施設や固定された場所ではなく、みんなで話し合って、馬が走りやすい場所を選び、馬を走らせるところのことをいう。

 今回は20キロのコースだった。私たちはバイクで馬の出発点まで行き、レースの出発シーンを撮った後、バイクを走らせ、馬より早めにゴールに着き、馬の到着を待った。

 途中、私は先頭グループを追いかけるある黒い馬が美しく、そして、力強く走っているのをみて、「この馬がきっと上位に入るだろう」とスルゲルンさんに言った。私たちがバイクでゴールについて、間も無く、一着の馬がゴールした。なんと、私が予測していた黒い馬だった。(つづく)

※この記事はTHE PAGEの写真家・アラタンホヤガさんの「【写真特集】故郷内モンゴル 消えゆく遊牧文化を撮るーアラタンホヤガ第3回」の一部を抜粋しました。

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アラタンホヤガ(ALATENGHUYIGA)
1977年 内モンゴル生まれ
2001年 来日
2013年 日本写真芸術専門学校卒業
国内では『草原に生きるー内モンゴル・遊牧民の今日』、『遊牧民の肖像』と題した個展や写真雑誌で活動。中国少数民族写真家受賞作品展など中国でも作品を発表している。
主な受賞:2013年度三木淳賞奨励賞、同フォトプレミオ入賞、2015年第1回中国少数民族写真家賞入賞、2017年第2回中国少数民族写真家賞入賞など。

最終更新:9/21(木) 5:45
THE PAGE