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難民からテック界のスーパースターへ:ウーバー新CEOに就任したコスロシャヒ氏の驚くべき半生

9/5(火) 21:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ウーバー(Uber)は8月27日(現地時間)、エクスペディア(Expedia)のCEOダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)氏を次期CEOに指名、30日、同社はコスロシャヒ氏が指名に応じたと発表した。

【全写真付き記事】難民からテック界のスーパースターへ:ウーバー新CEOに就任したコスロシャヒ氏の驚くべき半生

同氏は苦難と脚光の両方を体験する類まれな人生を送ってきた。

イランで生まれ、難民からテック界の大物へとのぼり詰めた、その半生を見てみよう。

コスロシャヒ氏は48歳。イラン生まれ

裕福な家に生まれた。コスロシャヒ家は医薬品から化学製品、食品、流通までを手掛けるイランを代表する企業グループの創業家だった。しかしイラン革命で事業を接収・国営化され、一家は国外脱出した。

イラン難民としてアメリカに着いたのは9歳のとき。ニューヨーク州タリータウンに居を構えていた叔父のもとへ身を寄せた。マンハッタンの北方約40キロ、ハドソン川東岸に位置するこの街は、1906年にロックフェラー家が邸宅を建てるなど歴史的に富裕層の住む地域。

コスロシャヒ氏と、いとこたちは名門の私立小学校ハックレースクールに入学。俳優のジョージ・ハミルトンや石油王フレッド・コークを輩出した学校だ。移住後の生活について、同氏は懐かしそうにこう語っている。「大人にとっては大変なことだった。だが子どもにとっては、みんなが集まることができて楽しいことばかりだった」

叔父には、大富豪のハッサン・コスロシャヒ(Hassan Khosrowshahi)氏がいる。イランから脱出する時にカナダに行くことを選び、エレクトロニクス企業フューチャーショップを創業、後にベストバイに売却した。その後、医薬品から音楽まで、さまざまなライセンスを扱う企業を設立した。

つまり、コスロシャヒ氏はエクスペディア以上に、実業界やIT業界に一族の強力なネットワークを持っている。

例えば、兄弟のカーヴェ・コスロシャヒは、サンバレー・カンファレンスの主催で知られる投資銀行アレン・アンド・ カンパニーのマネージング・ディレクター。いとこのアミール・コスロシャヒ氏はネバダ州で共同創業したAI企業を昨年、4億ドルでインテルに売却し、自身もインテル入りしている。また双子のいとこ、アリ&ハディ・パルトヴィ兄弟は、2009年に2000万ドルでスタートアップ企業をマイスペースに売却。その後、エアビーアンドビー、ドロップボックス、ウーバー、フェイスブックなどに出資し、学生向けのコンピューターサイエンス学習支援NPO、Code.org.を立ち上げた。さらにグーグルの幹部にもいとこが何人かいる。

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