ここから本文です

最初の3~7秒で第一印象は決まる――「カッコいいオヤジ」の魅せ方、教えます!

9/6(水) 11:08配信

ITmedia ビジネスオンライン

 ITmedia エグゼクティブ勉強会に、ビューティークリエイターである高塚一昌氏が登場。「“年齢を重ねた魅力”を引き出すためのイメージ戦略とは」をテーマに、顔、髪形、服装を変えることによる第一印象の向上について講演。後半、高塚氏のご子息で、パーソナルトレーナーである高塚頼哉氏も登場し、ボディーメークの取り組み方を紹介した。

 25歳でIT企業から脱サラし、ヘアメークおよびファッションの世界に飛び込んだ高塚氏。サロンワークの傍ら、雑誌やヘアショー、ファッションショーなどにも参加していたが、このころテレビ通販番組で化粧品の販売を依頼される。しかし当時、「日々のストレスが多く、かなり太っていた」と当時を振り返る。

 身長181センチで体重が89キロ、テレビに出演するにあたり、鏡を見て、この体形はちょっとまずいなと感じ、ダイエットすることを決意した。それから初回の収録までに、約6キロのダイエットを実践した。

 「特に、テレビは消費者が見ているので、見た目が重視であり、どうすればきれいに映るかを考えた。自分がキャラクターとしてきちんとしていないと、商品を買ってくれない。そこで、自分の改造に取り組んだ。その結果、1晩で最高1億6000万円を売り上げるという記録を作ることができた」(高塚氏)

 このときの経験を生かし、ヘアメークだけでなく、スキンケアや洋服の着こなしなど、トータルに自分を表現するための勉強をはじめた高塚氏は、「2017年8月3日の誕生日で、63歳になった。年齢を言うと驚かれるが、この年になっても努力だけは続けている。美容の世界は、自分自身をコントロールできなければ、お客さまを引き付けることはできない」と話している。

●自分をどう見せたいかというコンセプトが重要

 標準的なテレビCMは15秒である。理由は、それ以上プレゼンテーションをしても、効果が期待できないためだ。実は、人の第一印象も同じで3~7秒程度で決まる。営業先でプレゼンテーションする場合も、最初の3~7秒で判断されていると思っておかなければならない。

 「第一印象でイメージの8割を決められてしまうので、それだけ重要ということである。第一印象をよくするためには、自分自身の魅せ方が重要になる。企業、部署、役職、立場、仕事の内容などにより、自分の魅せ方も変わってくる」(高塚氏)

 そのためには、自分をどう魅せたいかというコンセプトが重要になる。高塚氏は、「企業ではコーポレート・アイデンティティー(CI)が重要だが、個人は自分をどう“魅せる”かというパーソナル・アイデンティティーが重要になる。その上で、ヘアスタイルやスキンケアなどに取り組むべきである」と話す。

 まず取り組むべきは、顔の魅せ方である。顔の魅せ方には、3つのポイントがある。1つ目は、最高の笑顔。笑顔の苦手な人は、ガムをかむ、口を鳴らすなどの工夫で笑顔を作ることができる。自分の最高の笑顔を作る方法を知ることが必要になる。

 2つ目は、顔色と艶である。一般的にも、同じ年代の男女であれば、男性の方が肌はきれいなことが多い。理由は、女性は化粧をするからである。化粧の多くは、鉱物油からできているので肌にはよくない。夜、家に帰ってクレンジングで落とすのだが、どうしても沈着してしまう。そのため、歳をとるごとに男性の方が、肌がきれいになる。

 1つのせっけんで、頭から足の先まで洗う男性もいるが、洗顔だけは、きちんと洗顔せっけんを使う方がよい。洗顔後は、化粧水を塗っておけば、きれいに保つことができる。特に朝起きたときに洗顔せっけんで顔を洗ってほしい。さらに、日焼け止めもしたほうがよい。気を付けるべきは、シミ、しわのもとになるPA波である。

 3つ目は、髪形である。男性で、髪形に悩んでいる人は多いが、髪の毛が少なくなるのは、ホルモンの関係もあり仕方がない。最大の問題は、頭皮である。石油系のシャンプーは、洗浄力がよすぎるので、頭皮の油を落とし過ぎてしまい、頭皮にもよくないし、薄毛の原因にもなるのでやめておいた方がよい。

 また、自分でヘアカラーをする人も注意が必要だ。現在、販売されているヘアカラーは、厚生労働省が認可したものなので、使うことに関しては問題ないが、気を付けなければならないのは、ヘアカラー後に、よく洗い流すことである。ヘアカラーを頭皮に残さないことが重要になる。

 さらに、眉毛の手入れも重要になる。江戸時代より、眉の手入れをすると運を引き込むといわれるほど眉は重要だ。女性は化粧で慣れているので、自分で手入れをしてもよいが、男性は慣れていないので下手をすると左右非対称になるなど取り返しがつかなくなるので、プロに任せた方がよい。

●日本人の8割はスーツのサイズがあっていない

 最高の笑顔ができ、顔の色つやもよくなり、髪形が変われば、次に考えなければならないのが服装である。ビジネスパーソンにとって、スーツが武器となる。日本人の8割は、スーツのサイズが合っていないという統計がある。高価なものでなくていいので、ジャストサイズのスーツを着るべきだ。丈ははやりがあるが、ある程度の年齢であれば、お尻が隠れる程度のサイズ感がよい。また、袖丈は必ずシャツの袖が1.5センチ出るサイズでなければならない。

 その他にも、いくつかのルールがある。例えば、ラペル(襟の下の部分)とシャツの襟のサイズ、ネクタイの結び方は合わせることが必要になる。また、スーツの色とシャツの色を考えることも必要になる。小物も重要で、特に靴は手入れの行き届いたものをはくべきである。

 さらに、話し方も重要になる。高塚氏は、「以前、女子高で“自分の表現方法”という特別授業をしたことがある。そこで感じたのは、同じ目線で話をしなければ理解してもらえないということだ。上から目線になると、相手は言うことを聞いてくれない。ビジネスでも同じである」と話す。

 日本人は、自己主張をするときにスーツを派手にしたり、ネクタイを派手にしたりと盛りぎみである。欧米人は逆で、見た目はシンプルにして、中身で勝負しようとする。つかみは、盛りだくさんにするのではなく、引き算であると覚えてほしい。引き算することで、親近感が増すことになる。

●究極の魅せ方、ボディーメークを実践

 「60歳を過ぎて、ヘルス&ビューティーを語るにあたり、ボディーメーキングを行っている。筋トレもしているし、食事も気を付けている。実は、今年25歳の息子にパーソナルトレーナーをお願いしている。おかげで、体脂肪も減ったし、筋肉もついた。息子いわく、筋肉は90歳でもつくということだ」と高塚氏は言う。

 頼哉氏は、高校時代に野球の名門校で高校野球に取り組んでいたが、ひじを痛めたために断念し、パーソナルトレーナーになったという。トレーニングをしなければ、40~50歳で筋肉量は減りはじめ、80歳では半分になる。筋肉の70%は下半身にあるので、筋肉量が半分になると歩けなくなってしまう。

 トレーニングの一環として、ランニングをしている人は多いが、70歳、80歳になって自分の足で歩きたければ気を付けた方がよい。筋肉は、他の運動でも鍛えられるが、関節は消耗品であることがその理由だ。

 例えば、水泳は関節に負担をかけずに心肺機能や筋力を高めることができる。有酸素運動でお勧めなのは、ウォーキングである。まずはトレーニングでホルモンを分泌させてから有酸素運動をすることで、効率的に脂肪を燃焼できる。

 「40代で体内年齢が75歳と言われた人が、パーソナルトレーニングにより、半年後に体内年齢を35歳に戻すことができた例もある。また、ゴルフをする人であれば、トレーニングにより、1クラブから2クラブ程度、落としてラウンドできるくらいに飛距離を伸ばすことができる」(頼哉氏)

 また、食事法も重要で、体重は、食べる量と運動の量で決まるが、同じ量でも、1日3回より、1日5回に分けた方がよい。食間が開くと、食事をとったときに血糖値が大きく上昇する。これにより、脂肪に変換する速度が速まってしまう。ボディービルダーは、食間を3時間以上空けないが、これは一般の人が実践しても効果がある。

 「空腹感を覚えたときから、脂肪ではなく、筋肉を分解してエネルギーに変えてしまう。筋肉が減ると、痩せにくい体になってしまう。そこで、空腹を感じないようにすることが重要なポイントである。特に朝はGI値の高いパンよりも、低い玄米やイモ類を食べる方がよい。脂肪を減らす方法は、運動以外にない」(頼哉氏)

 最後に高塚氏は、「これを機会に、自分自身を見つめなおしてほしい。髪形、顔、服装、ボディーメークのちょっとした工夫で、簡単にイメージ戦略ができる。決して、お金をかけた手入れや高価な服装は必要ない。第一印象を変えることで、よりすてきに見えるし、自信も持てる。仕事の意識も改革でき、人生観も変わるはずだ」と締めくくった。
(山下竜大)
(ITmedia エグゼクティブ)