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「生き残るためのラストチャンス」鹿児島・繁華街“天文館”再開発 15階建ての複合ビル建設計画

9/6(水) 12:07配信

qBiz 西日本新聞経済電子版

 鹿児島市有数の繁華街・天文館の中心部で、再生に向けた大規模な再開発事業が進行中だ。天文館の一等地、市電の天文館通電停前にある商業ビル「タカプラ」(同市千日町)一帯に、物販や飲食、ホテル、多目的ホールなどの機能を備えた15階建ての複合ビル建設を計画。2020年秋の完成を目指しており、関係者は「天文館が生き残るためのラストチャンス。必ず成功させたい」と意気込む。

⇒鹿児島市・天文館の再開発ビルの完成イメージ図

 南九州一の繁華街として長年、市のにぎわいの中心だった天文館。ここ数年は、鹿児島中央駅や市南部への大型商業施設進出が相次ぎ、集客力に陰りがみえ、かつての活気が薄れつつある。

天文館のシンボルとなる施設

 危機感を抱いたタカプラ一帯の17地権者が12年、まちづくりの勉強会をスタート。老朽化したビルを個々で建て替えるのではなく、一体となって天文館のシンボルとなる施設を建設する計画をまとめた。13年に再開発協議会を立ち上げ、16年に再開発準備組合を設立。同年8月に都市計画法に基づき都市計画決定され、今年7月、事業計画案と本組合設立の申請を市に提出した。

 計画案によると開発面積は約5850平方メートル。複合ビルは15階建て、高さ約60メートルで、延べ床面積は3万6千平方メートル。1~6階に商業・業務施設、7~15階にホテルが入り、7階部分にホールや屋上庭園、15階にはレストランや展望スペースを設ける。1階の一角には、市民からの提案を参考に大型ビジョンのあるイベント広場を整備する。入居するテナントなどは未定だが、ホテルには城山観光(鹿児島市)が参入を表明している。

 都市計画の段階では24階建て、高さ約110メートルだったが、工事費抑制のため縮小した。総事業費は約151億円で、国などの補助金63億円を見込む。

 今後、土地や建物の権利を再開発ビルに置き換える手続きなどを経て、18年6月にビル解体などに着手予定。準備組合の牧野田栄一理事長は「周囲にも天文館が良くなるとの期待感があると思う。それに応えたい」と話している。

西日本新聞社