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ヒグマが棲む山に80年、消えていく「幻の橋」 旧国鉄士幌線タウシュベツ川橋梁のいま

9/10(日) 14:10配信

乗りものニュース

「2018年春」を乗り越えられるのか……?

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 北海道・十勝にある、美しいアーチが連なるタウシュベツ川橋りょうは、「幻の橋」と呼ばれています。

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 ヒグマが生息する林道、クマよけの鈴をならし進んだ先のダム湖(糠平湖)にある旧国鉄士幌線の橋です。

 士幌線は帯広~十勝三股間78.3kmを結んでいた路線で、1987(昭和62)年3月23日に廃止。タウシュベツ川橋りょうは、その糠平~幌加間にあったコンクリートアーチ橋で、1939(昭和14)年に開通しました。

「修復や保存はしないのか?」という声も多いといいますが、費用をかけて修復しても水没で年の半分しか見られないうえ、水没を繰り返すことなどから30年程度しかもたない見込みだそうです。

「『崩れゆく橋』にも、また魅力があると思います」(NPO法人 ひがし大雪自然ガイドセンター 上村潤也さん)

 そのため今年、タウシュベツ川橋りょうの見学ツアーは例年の5倍以上の人気。また今年は水没が遅く、10月まで橋が見られる可能性もあるとのこと。

 タウシュベツ川橋りょうへの林道は、許可車両以外通行禁止。ヒグマの危険もあるため、ガイドツアーでの見学が推奨されます。

恵 知仁(鉄道ライター)