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県警の匿名通報サイト「アイポスト」周知不足?情報提供 半年で9件 佐賀

9/10(日) 13:50配信

佐賀新聞

飲酒・無免許撲滅へ24時間受け付け

 飲酒運転や無免許運転の撲滅に向け、佐賀県警がウェブサイトに設けている通報コーナーへの情報提供が今年、半年間で9件にとどまっている。周知不足のためか、前年の42件を大きく下回っている。県警の人員態勢では夜間に寄せられた情報に即応できない課題もあり、「緊急性がある通報は110番に」と使い分けを呼び掛けている。

 コーナー名は「アイポスト」で、電話での通報をためらうケースを想定し、通報の選択肢の一つとして匿名のメールで受け付けている。飲酒運転が疑われるケースや、ドライバーに酒類を提供している飲食店などの情報提供を促している。

 県警交通指導課によると、運用を開始した昨年2月から12月までに寄せられた情報は42件、今年は6月までで9件だった。このうち昨年は無免許運転で1件、今年は飲酒運転など3件が摘発につながった。

 情報は「店に車を止め、常習的に飲酒している」という内容や、「目の前の車がふらついている」「酒臭い人が車を発進させた」と緊急性が高いものが夜間に寄せられる。ただ、このコーナーのメールの確認は翌朝以降で、情報が寄せられてもすぐに現場を確認できないケースがある。

 飲酒運転に関するサイト上の通報制度は、北海道警や神奈川県警が先行して導入した。15年8月に運用を始めた道警も当初、夜間の情報を翌朝に確認していた。しかし、即応すれば摘発につながるケースが多いとみて、16年5月から24時間態勢で対応する仕組みを整えた。夜間の情報は本部の当直が確認し、必要に応じて各署に知らせている。

 佐賀県内での飲酒が絡んだ人身交通事故は昨年1年間で55件に上った。この10年では13年の38件が最も少なく、この年以降は再び増加傾向にある。

 県警交通指導課は、道警のような対応は人員的に難しいとして、アイポスト自体と110番との使い分けの周知に努めながら現行の運用を続ける考えで「事故を未然に防ぐためにも情報を寄せてほしい」と話す。

 アイポストは、県警サイトの右下にある「ご連絡窓口」の項目をクリックすると表示される。

最終更新:9/10(日) 13:50
佐賀新聞