ここから本文です

ドリームリフター、スーパーグッピー…異形すぎる飛行機、なぜ生まれた?

2017/9/10(日) 17:16配信

乗りものニュース

巨大パーツを運ぶ特別な輸送機

 ロケットや飛行機の部品など、普通の輸送機では運べない巨大なパーツ輸送のために作られた飛行機があります。大きな収納スペースを設けたその異形な輸送機は、現在の航空産業においてなくてはならない物になっています。

この記事の画像をもっと見る(12枚)

アポロ計画の輸送用に作られた輸送機

 1961(昭和36)年から1972(昭和47)年にかけ、NASA(アメリカ航空宇宙局)が推進していた、月への有人宇宙飛行をめざすアポロ計画。この計画のために巨大なロケットの部品を輸送する航空機が必要になり、ボーイングの輸送機C97「ストラトフレイター」をベースに作られた巨大輸送機「プレグナントグッピー」(妊娠したグッピーの意)が使用されていました。

 ところが、この機体だけでは輸送が追いつかず計画が遅延するということで、エンジンをレシプロからターボプロップに換装した「スーパーグッピー」(B-377SG)を開発します。

エアバスは「白イルカ」

「スーパーグッピー」はNASAの輸送だけではなく、ヨーロッパでエアバスの航空機パーツ輸送でも活躍します。1971(昭和46)年から使用されていましたが、エアバスはそののち自社で専用の輸送機を開発します。それが「エアバス・ベルーガ」です。

 A300-600Rをベースに開発され、正式名称はA300-600ST(Super Transporter)。その外見から「白イルカ」を意味する「ベルーガ」という愛称で呼ばれました。

「ベルーガ」はA320や330など航空機のパーツ輸送に活躍していますが、巨大な旅客機であるA380のパーツはこれに収まらないため、船や鉄道で輸送します。

ボーイング787専用の輸送機、「ドリームリフター」

 ボーイングの最新鋭機である787を製造するために、日本やイタリア、そしてアメリカの各地からワシントン州にあるボーイングのエバレット工場へとパーツを輸送する専用の大型航空機があります。ボーイング747-400型を改造したLCF(Large Cargo Freighter)型で「ドリームリフター」という愛称で呼ばれています。

 日本では、愛知県から787の主翼部分が輸送されており、中部国際空港でその姿を見ることができます。

1/2ページ

最終更新:2017/9/10(日) 22:23
乗りものニュース