ここから本文です

小池知事人気にあやかり?政治団体名「ファースト」相次ぐ 各地で届け出 賛否両論

9/13(水) 10:20配信

西日本新聞

 東京都の小池百合子知事が事実上率いる「都民ファーストの会」が7月の都議選で圧勝して以降、名前に「ファースト」と付いた政治団体の届け出が九州各県の選挙管理委員会に相次いでいる。小池氏の人気を追い風に、既存政党にはない民意の受け皿を目指す思惑のようだ。ただ、いずれも今のところ「本家」との連携はなし。相次ぐ「ご当地ファースト」誕生は唐突な印象を拭えず、有権者には首をかしげる向きもある。

 福岡県選管に設立を届け出た政治団体「県民ファーストの会」。代表の関係者は「民意を反映するには自民でも民進でもない新たな勢力が必要」と設立の狙いを語る。

 代表はかつて旧みんなの党で支部長を務め、5年前には政治団体「九州維新の会」を届け出た会社社長。関係者によると、「ファースト」としての具体的な活動はこれからだという。

「賛否両論あったが、それだけ話題にもなった」

 九州の各県選管などによると7月以降、福岡県苅田町議が代表の「町民ファーストの会」、市議を目指す男性が代表の「熊本市民ファーストの会」、宮崎県延岡市長選(来年1月21日告示)の立候補予定者を応援する「延岡市民ファーストの会」が政治団体として届け出た。

 各団体の代表らは「小池さんに共鳴した」「市民中心に置く理念は変わらない」と話し、都民ファーストとの連携を模索する考えもあると強調する。

 8月27日投開票の熊本県八代市長選には、「八代市民ファースト」を掲げた無所属新人で元市議の幸村香代子氏(55)が立候補した。7月18日に既存の政治団体の名称に「ファースト」を加え、選挙戦では小池氏が都議選で使ったというガラス張りの選挙カーを走らせた。結果は、現職に約2万票差で敗れた。

 「小池さんの勢いを取り入れたかった。『分かりやすい』『東京のまねだ』と賛否両論あったが、それだけ話題にもなった」と幸村氏。立候補表明は投開票日の1カ月半前。知名度を高めるための戦略だったが、政策を浸透させる時間が足りなかったと振り返る。

 同市長選の投票率は過去最低の63・27%で、選挙戦は盛り上がりに欠けた。市民の一人は「東京のような風は全く吹かなかった。住民は淡々と実績で評価したのではないか」とみている。

=2017/09/13付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:9/13(水) 10:20
西日本新聞