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有田焼が彩る音楽 管楽器のフィンガーボタン人気

9/13(水) 18:20配信

佐賀新聞

繊細な美しさ

 佐賀市天神の管楽器修理と販売の店「KANファクトリー」は、有田焼の磁器で作るトランペットのフィンガーボタンなどを販売している。繊細な細工の美しさが管楽器専門の全国誌などで紹介され、プロの演奏家や市民楽団の演奏者などの間で話題を呼び、全国から注文が相次いでいる。

 フィンガーボタンは、音の高低を吹き分ける際に押すピストンにある、指が触れる部位のこと。同店の池田隆治さん(57)は「佐賀から何かを発信したい」と考え、楽器と磁器のコラボレーションを思いついた。楽器の修理を請け負っていた有田窯業大学校の講師に紹介してもらった窯元に製作を依頼した時は「『楽器ですか?』と驚かれた」と笑う。トランペットに始まり、今ではサックスやチューバ、ホルンやトロンボーン用のパーツも製作している。

オーダーメード

 同じ楽器メーカーでも個体によってパーツのサイズに微妙な違いがあるため、ダイヤモンドなどの加工に使う研磨機で、客の楽器に合わせて少しずつ調整して仕上げるオーダーメード。池田さんは「少しのずれでも、演奏中の雑念につながることがある」とこだわって完成させる。2015年11月の発売から約200個の注文があり、釉薬をかけて瑠璃色に焼き上げ金色の桜の花びらが舞う絵柄が特に人気を集めているという。

 池田さんは「使用する奏者から『演奏していてテンションが上がる』と言われるのが一番うれしい」と笑顔を見せる。絵柄は全17種類でトランペット用フィンガーボタンは1万5千円(税抜き)から。楽器や絵柄によって価格が異なる。問い合わせは同店、電話0952(97)8284。

最終更新:9/13(水) 18:20
佐賀新聞