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2年目平沢が見た、ロッテ井口の鬼気迫る姿「行動で示せる選手はカッコいい」

9/13(水) 12:56配信

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2軍調整中に交わした会話、「2人きりだったので緊張しました」

 2軍での練習日。ロッテの平沢大河内野手は、いつもより早めに目が覚めたため、午前7時に球場入りをして先にウェートを行うことを決めた。誰もいないと思い、ウェートルームのドアを開けると引退試合に向けて2軍調整を行っていた井口資仁内野手が汗を流している姿があった。

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「あれだけのベテランの人がこんなに早く来てウェートをしているとは思わなかった。ビックリした。2人きりだったので緊張しました」

 これまで大ベテランと2人だけの空間を過ごしたことがなかった。プロ2年目の若者にとって井口とはテレビで見ていた大リーガーだった。小学生の頃、大リーグ中継を見ているとシカゴホワイトソックスの背番号「15」を背負った日本人大リーガーが躍動をしていた。その思い出が強烈にある。そんな大先輩からウェートルームで声をかけてもらった。「2軍に落ちてどれくらい経つの? そろそろ上がらないといけないなあ」。たわいもない会話だった。それでも、なんとなく嬉しかった。

「朝早くからみっちりとウェートをした後も、アップ、打撃練習、守備練習とボクたちと同じメニューを同じようにこなしている。凄いなあと思いました」

 ベテラン選手は別メニューでの調整を行うことも多い中で、背番号「6」が午前7時のウェートに始まり、練習日の通常メニューすべてを抜くことなく全力でこなす背中になんともいえないカッコよさを感じた。調整のため2軍合流してからは特にその背中をいつも以上に注視してきた。

23歳年下の平沢を気にかける井口「彼の動きはずっと見ている」

「あの年であんなにボールを飛ばせる。右方向にも飛ばせる。見ていて楽しいし、音も凄い。なんといってもリストの強さを感じました」

 1軍で忘れられないのはスタメンを外れ代打待機していた時のこと。同じく代打待ちをしていた井口とベンチ裏のスイングルームで一緒になった。入念にバットを振る姿は鬼気迫るものがあった。何物も寄せ付けないほど集中をしているように見えた。

「代打は1回勝負。準備と集中力の大事さを、井口さんを見て感じた」

 1打席という限られた状況で打つ球は1球。それを仕留めるためには入念な備えが必要となる。そのひと振りのために大ベテランは初回から、指示が飛ぶまで鏡の前で気持ちを徐々に高めていた。プロの凄さをまざまざと感じた。

 23歳差。平沢が生まれた時にはすでに井口はプロ入りをしていた。高校3年生の娘とたったの2歳違い。そんな年の差だから、なかなか会話は発生しない。井口もあまり話しかけることはしなかった。それにはベテランなりの配慮があった。

「今、彼には話しかけるタイミングではないと思っていた。彼は今、自分でいろいろと考えながら頑張っている。いろいろなことを試しながら自分のいいものを見つけようとしている。その作業はとても大事なことで、自分が口を挟むべきではないし、安易にアドバイスをすべきでもない。でも彼の動きはずっと見ている」

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最終更新:9/13(水) 12:56
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