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アンドリュー君の心境は…ハリケーンの名前、ご本人のお気持ち ハービー・イルマ…「人名」にこだわる理由

9/16(土) 7:00配信

withnews

 アメリカ南部のフロリダ州を直撃したハリケーン「イルマ」。「大西洋史上最強」と呼ばれ、大規模な被害をもたらしています。数日前には、ハリケーン「ハービー」が同様にアメリカ南部のテキサス州を襲っていました。「イルマ」も「ハービー」も、アメリカではよくある人の名前。一体なぜ、アメリカのハリケーンには人名が使われているのでしょうか? 名付け親の世界気象機関(WMO)に聞いてみました。(朝日新聞国際報道部記者・軽部理人)

【画像】え? ここ、高速道路だよね… ハリケーンが通り過ぎた後の「あり得ない光景」

「マイケル」や「アレックス」 日本人になじみのある名前も

 20年以上前の私事で恐縮ですが、幼い頃にアメリカ東部に住んでいました。1992年の夏、大型のハリケーン「アンドリュー」がアメリカの南部で猛威を振るっていたため、当時のテレビは「アンドリュー」報道一色だったことを覚えています。

 「アンドリュー」は、アメリカではとってもよくある名前。私の友達にもアンドリュー君がいました。

 ハリケーンの名前は、スイスに本拠があるWMOの専門部会がつけています。A~W(QとUを除く)の男女の人名21個を「名前リスト」として、同様のリスト6組を6年周期で使用。例えば2018年の最初のハリケーンは「アルベルト」(Alberto)と名付けられる予定で、「アルベルト」は2012年と2006年にも、名称として使われました。もしも21全ての名前を1年で使い切ったとすると、ギリシャ文字の「アルファ」「ベータ」……とつけられます。
 
 リストには「マイケル」や「アレックス」など、日本人になじみのある人名も入っています。日本で言うと「太郎」や「花子」が、台風の名前となる感覚でしょうか。うーん、なかなか想像しづらい……。

人名の理由 世界気象機関に聞いてみた

 「ハリケーンに人名をつける最も大きな理由は、人々にハリケーンを周知して心にとどめてもらい、安全確保に努めてほしいからです」

 そう解説してくれたのは、WMOの広報責任者であるクレア・ノリスさん。「ハリケーンに数字をつけて使っていたこともありますが、数字よりも人名の方が人々の記憶には残りやすいと気づきました」と話します。

 ちなみにハリケーンの被害が大規模だと、「同様の名称を今後使うことは不適切」として、リストから削除することもあります。2005年にアメリカ南部のルイジアナ州などを直撃し、約1800人の死者を出したハリケーン「カトリーナ」は、削除された事例の一つです。

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最終更新:9/16(土) 7:00
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