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BMWが日本に小排気量バイク投入「大排気量より市場大きい」

9/14(木) 17:00配信

THE PAGE

(4)日本の二輪をめぐる法規制や免許制度については論議があるが。

ニコルス本部長:幾つかの課題があるとの指摘についてはその通りだと思います。日本ではバイク、特に大型バイクの免許を取るのが大変で、お金もかかります。ほかの国ではバイクの免許はもっと容易に取ることができます。ドイツで考えるとおそらく日本円で13万円ぐらいで大型バイクの免許が取れると思いますが、日本では20万円台はかかるのではないでしょうか。

 また、首都高などの一部道路では自動二輪車の2人乗りが禁止されているほか、バイクの駐車禁止については日本で極めて厳しい措置が取られてきました。この問題ではヨーロッパは逆の対策を取っています。バイクの方が車より道路の占有スペースが小さいので、都市部に入る場合はバイクを使うように誘導している例もあるのですよ。

 こうした日本の現状に対して私たちは輸入関連などの業界とともに日本の政府や関係当局に改善を働きかけており、今後も要請していくつもりです。

(5)日本国内で「バイクの販売不振」が言われている。海外メーカーはそんな日本市場にどう切り込むか。

ニコルス本部長:日本のメーカーは日本市場のほか(の海外市場)に目が向いているので、私たちはやりやすいですね(笑い)、半分冗談ですが。ヨーロッパ勢も将来への投資にとても熱心に取り組んでいます。バイクは実用面だけではなく趣味性の強い存在にもなっており、そこに今後の期待が持てるのではないでしょうか。

(6)若者のバイク離れなどが言われているが。

ニコルス本部長:世界でも同じ状況です。そこで各メーカーは若者向けの製品に力を入れており、デザインなどにも工夫を凝らしています。ですからBMWも大排気量車だけではなく若者向けに排気量300CCクラスのG310RやG310GSなどの投入を決めました。

 若者たちのバイク離れがあるとすれば、ゲームやスマホなど若者を取り巻く環境の変化との競合が生じているためでしょう。しかし若者たちがスマホだけの世界ではなく「風を感じる」バイクの世界に関心を持ってくれることに期待したい。人々の寿命も伸びており、アクティブにバイクなどで人生を楽しむ人々が増えていくことにも期待しています。

(7)排ガス規制の強化などでバイクの将来は?

ニコルス本部長:電気自動車への移行の動きもあり、ガソリンエンジンなどが消えるとすればバイクの前にガソリン自動車がなくなるでしょう。幾つかの車メーカーは電動化に取り組んでいます。電動のスクーターも開発されています。電動のメリットはクリーンであることと、製造コストが低いことです。

 しかしガソリンエンジンのバイクには、そうした事情だけで語れない引き付けるものもあるのです。個人的には、エンジンの音に心躍るものを感じています。

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■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説

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最終更新:9/20(水) 5:48
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