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岩佐亮佑、国内ジム6組目の師弟王者!セレス会長に続いた「本当に長かった」

9/14(木) 6:05配信

スポーツ報知

◆プロボクシング ダブル世界戦 ▽IBF世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ○岩佐亮佑(6回2分16秒 TKO)小国以載●(13日、エディオンアリーナ大阪)

 IBF世界スーパーバンタム級3位の岩佐亮佑(27)=セレス=が、王者・小国以載(ゆきのり、29)=角海老宝石=を6回2分16秒のTKOで破り、2度目の世界挑戦でタイトルを奪取した。岩佐は24勝(16KO)2敗、V1失敗の小国は19勝(7KO)2敗1分け。(観衆4728)

 黄色のグラブを赤く染め、岩佐が激闘を制した。容赦なく“岩の左”を打ち込み、小国の唇を引き裂いた。それでも前に出る王者だったが、喉元まで流れる出血の多さにレフェリーが6回に試合を止めた。栄冠をつかんだ瞬間、中学2年から二人三脚で歩んできたセレス小林会長(44)と抱き合った。

 魂の叫びを上げた。「長かった。本当にここまでくるのが長かった」。非凡な動体視力と防御勘で10代を駆け上がり、世界に近い男と言われながら遠回り。「ボクシングを始めて、今日まで世界チャンピオンになれない人間かと思っていたが、はっきり分かった。自分は世界チャンピオンになれる人間だったんだと」

 高校時代に破った小国との対決は、左のカウンターで1回残り30秒と2回終盤にダウンを奪った。ところが、3回に左拳を痛め、4回にホールディングの反則。反撃する王者のペースに一時はのまれ「心が折れかけた」という。セレス会長に「相手に付き合うな」と指示され、距離を空けて冷静にさばいた。

 遠回りの人生だった。11年に当時日本バンタム級王者だった山中慎介(帝拳)に挑み、豪打に沈没。15年6月の英国での世界初挑戦もTKO負け。「あれがあったからこそ、ここまで来られた」。亀田和毅(協栄)ら遅くデビューした選手に「次々に追い抜かれてきた悔しさ」もバネにした。地元・柏市の鮮魚店で魚をさばくアルバイトをしながら「素直に愚直に頑張った」。負けたら引退も覚悟していた。

 「有名になりたいんじゃなく強くなりたい」と井上尚弥ら海外で活躍する王者を理想にする27歳は「やっとスタートラインに並べる」と胸をなで下ろした。スポンサーからは3000万円相当のフェラーリも贈られる。「維持費が大変。だから稼がないと。負けたら返します」と笑った。(小河原 俊哉)

 ◆岩佐 亮佑(いわさ・りょうすけ)アラカルト

 ▽生まれ 1989年12月26日、千葉・柏市。27歳。独身。家族は両親と姉。

 ▽ボクシング歴 中学2年で柏市のセレスジム入門。習志野高時代に高校3冠。卒業後にプロ転向、08年8月にデビュー。身長170センチのサウスポー。

 ▽因縁 高1で初出場の全国大会1回戦で神戸第一高2年の小国に18―8で完勝。

 ▽主な試合 11年3月に日本バンタム級王者・山中慎介のV1戦で10回TKO負け。同11月に同級日本、14年に東洋太平洋の王者に。15年6月に英国でIBF世界王座に初挑戦、6回TKO負け。減量苦で1階級上に転向。

 ▽異名 「イーグル・アイ」。動体視力が武器。

最終更新:9/14(木) 6:05
スポーツ報知